ANAは、公共交通などの移動手段の利便性向上と地域観光資源の魅力向上を目的とした観光型MaaSの提供に向けた取り組みを開始した。
九州旅客鉄道や宮交ホールディングスなどの交通事業者、自治体、観光団体と協力し、宮崎県および大分県(由布院)で2020年6月頃から開始する実証実験への参画を通じて、早期のサービス化を目指すとともに、九州域内外から観光エリアへの誘客拡大に貢献するという。
「観光型MaaS」とは、スマートフォンなどを活用し、観光エリアまでの航空、鉄道や高速バスなどの1次交通、観光エリアにおけるバスやタクシーなどの2次交通、そして観光施設や宿泊施設などの検索・予約・決済を統合したサービスを提供するもの。
今回の実証実験においてANAは、プロモーション活動などを通じて、国内旅行やインバウンドなど九州域内外の観光客の受け入れ促進を担い、また航空券を予約したユーザーに空港から観光エリアまでのアクセス情報を提供するとともに、MaaSアプリを紹介し、アプリの利用を促すとのことだ。
実証実験で多くの観光客がアプリを利用し、現地交通や観光施設の一括した検索・予約・決済を体験することで、観光エリアの誘客を増やし、地域創生に貢献することを目的としている。