東日本旅客鉄道(以下「JR東日本」)がJR東日本メカトロニクスとNTTドコモ、ドコモ・ヘルスケアが共同で企画・開発した睡眠改善を実現させる支援ツール「睡眠改善システム」を一部乗務員区所に導入したことを発表。

JR東日本では、乗務員のパフォーマンス向上やエラー防止を目的とし、睡眠に対する意識向上を目指した教育や環境整備などを実施しており、今回は同システムを一部に導入するとのことだ。

「睡眠改善システム」は8週間のプログラム。使用者がウェアラブルデバイスを装着して生活することにより、睡眠時間や睡眠の状態のデータを自動で取得し、日々の睡眠状態を記録・可視化することができるシステムとのこと。データの解析により使用者ごとに個別の睡眠改善アドバイスをリアルタイムに配信し、睡眠習慣の振り返りをサポートすることで、乗務員の睡眠状態の改善をサポートするようだ。

「睡眠改善システム」の流れ

1.WEBセミナーを受講し、タブレットやスマートフォン上で、睡眠マネジメントの考え方を習得。

2.眠気チェックと休日・勤務日を設定。「休日・勤務日 設定」は、夜勤などの変則的な勤務日を設定することで、 生活パターンに合わせたアドバイスが届く。

3.睡眠データの取得と分析。リストバンド型のデバイスを装着して睡眠をとることで睡眠状態を計測し、アプリケーションで可視化する。

4.睡眠アドバイス。日々の睡眠状態を解析し、睡眠の傾向や睡眠アドバイスを配信することで、睡眠習慣の振り返りをサポート。

8週間継続後、プログラム完了となる。

開発元のJR東日本メカトロニクスは今後、このシステムの他社への展開を計画しているという。睡眠状態の改善をサポートによって乗務員のパフォーマンス向上と運転ミスの防止を目指すとしている。