「宇宙ビッグデータ」活用で農業の確立を目指す、天地人と神明HDが提携

JAXA認定の宇宙ベンチャー天地人と米卸で国内大手の神明ホールディングスは、宇宙技術を活用した農業の確立を目的に、業務提携契約を締結した。

天地人は、JAXA職員と農業IoT分野に知見のある開発者が設立した宇宙ベンチャー。

これまで地球観測衛星のデータを活用した独自開発の土地評価エンジン『天地人コンパス』を使って、目に見えない気候風土の情報を解析し、果物をより美味しく育てより収量も見込める新たな場所(ポテンシャル名産地)を発掘するプロジェクトなどを実施。

神明ホールディングスは基幹事業である米穀事業に加え、無菌包装米飯・炊飯米等の加工食品の製造販売、水産品や青果流通への参入、外食事業の展開など、食に関わる多彩なビジネスを展開。

今回の両者の業務提携では、過去から現在に至るまで膨大に蓄積された衛星データを『天地人コンパス』で解析し、収穫量が増える圃場や、より美味しく育つ可能性のある圃場を見つけ、米農家と協力し米の栽培を行うという。

宇宙では絶えず膨大な地球のデータを集めているが、そのビッグデータの中をナビゲートしたいという思いを込めて、『天地人コンパス』と名付け、今後、ビジネスにおいて最適な土地は、宇宙から見つけることを提案していくとしている。

これら技術により栽培された米を「宇宙ビッグデータ米」と名付け、宇宙ビッグデータ米は2020年9月頃に収穫予定で、その後、先ずは神明ホールディングス傘下の飲食店で提供予定とのことだ。

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