北アメリカ航空宇宙防衛司令部(以下、「NORAD」)が毎年恒例である、サンタクロースが世界のどこを移動しているのかを追跡するサービスを今年も実施。「NORAD Tracks Santa」のサイトは、日本語にも対応しており、計8か国語に対応したサイトを公開している。
1955年からサンタクロースを追跡、今年で64年
NORADがサンタクロースの追跡を行っているのは1955年から。今年で64年目になる。
始まりは、コロラド・スプリングスに拠点を置くシアーズ・ローバック社が子供向けに「サンタへの直通電話」を開設した時に誤った電話番号を広告に掲載したのがきっかけ。サンタに繋がるはずのその番号はCONAD(NORADの前身である中央防衛航空軍基地)の司令長官のホットラインの番号だった。
当時の司令官ハリーシャウプ大佐が電話をかけてきた子供達にサンタの現在地の最新情報を順次伝えたことからこの伝統が生まれたという。
インターネットの普及が進んで以降は、公式サイトにて追跡の模様を動画で中継している。サンタの追跡に協力する企業も多く、2004年からプロジェクトにかかわっていたGoogleや2012年に公式パートナーとなったマイクロソフトが地図サービスを提供している。
NORADは公式ツイッターで「衛星の赤外線センサーにより、ミサイルの熱とルドルフの鼻からの赤い輝きを見ることができます!これがサンタを追跡し、国土防衛ミッションを毎日行う方法です!」とツイートしている。
Our #NORAD satellites' infrared sensors let us “see” the heat from missiles & the red glow from #Rudolph’s nose! That's how we track #Santa #ChristmasEve & do our #HomelandDefense mission every day! See more at https://t.co/JJigC1wjCK #NORADSanta #NoradTracksSanta #SantaTracker pic.twitter.com/E0xk6GTFJn
— NORAD Tracks Santa (@NoradSanta) December 22, 2019
日本時間12月24日16時よりNORADがサンタクロースの全世界の子供にプレゼントを届ける様子を追跡し24時間中継を開始する。
一つの誤りから生まれたこの伝統であるが、60年経ってもなお、人々に愛されるイベントになっている。