LINE Pay、メルペイ、NTTドコモ、KDDIの4社間での業務提携によって運営される加盟店アライアンス「Mobile Payment Alliance(以下「MoPA」)」は、業務提携を解消し、活動を終了することに合意したことを発表した。
「MoPA」の業務提携解消後も、4社ともに一般社団法人キャッシュレス推進協議会が策定するコード決済の統一仕様「JPQR」には引き続き参画していくとしている。
今回の提供は、LINE Payとメルペイは、サービスを利用する加盟店や利用者にとって真に利便性の高いモバイル決済サービスの提供を目的として、今年3月に戦略的業務提携を締結し、「MoPA」を設立。6月には、アライアンスの趣旨・目的に賛同したドコモが、9月にはKDDIが参画し、国内でのキャッシュレス決済普及に向けて体制を強化してきたが、LINE Pay側の今後のサービス方針転換を理由に、「MoPA」の掲げる思想と齟齬が発生する可能性が大きいことから、4社で協議の結果、今後の活動を終了することに合意したとのことだ。
これまでの「MoPA」の進捗としては、LINE Payとメルペイ間での営業取次による新規開拓営業での協業があるが、各加盟店とは契約締結作業における効率化に向けて連携を図っていたものの、契約自体は各社個別で締結しており、アクセプタンスマーク等の掲示物も各社のものを提供しているため、本件によるユーザーや加盟店側への影響はなしとしている。
また、ドコモ、KDDIを含めたその他の取り組みについては今後開始することとしていたため、同様に本件によるユーザーや加盟店側への影響もない。
「LINE Pay」では「JPQR」に関して、CPM方式※1については今年8月より対応済となっており、MPM方式※2については「MoPA」での活動を通じて対応を予定していたが、今回の「MoPA」活動終了を受け、今後は、自社でのMPM方式への対応を行い引き続き「JPQR」に参画していくとのことだ。
※1 消費者のスマートフォンに表示したQR/バーコードを店舗のレジで読み取る、利用者提示型コード決済
※2 店舗に設置したQRコードを消費者のスマートフォンで読み取る、読み取り支払い型(スキャン支払い)