消費者のアクションは過去1年で17%増加「消費者の検索行動に関する調査」

Yext(イエクスト)が「消費者の過去1年間の検索行動に関する調査」を実施、その結果を公開した。

主な調査結果は次のとおり。

・Google検索での電話や経路案内、ウェブサイトのクリックなど消費者のアクションは過去1年で17%増加。

・年間を通じた検索における消費者アクションの増加率17%は、Google検索インプレッションの増加率10%を超え。

・店舗、拠点別の口コミ(レビュー数)は1年間で27%増加。

年間を通じた、検索における消費者アクションの分析

・1月 「健康な1年に向けた新年の決意」:1月の医療機関に対するGoogle検索上のクリック数は前月比で17%増加した。新年の決意も新しく、また風邪とインフルエンザの流行がピークに達するこの時期、年明けは医療機関の受診とともに始まる。

・2月 「家計について考える季節」:2月と3月は税務申告の真っ只中。検索からもその傾向が見て取れる。検索する消費者の、金融サービス機関とのエンゲージメントは年間平均に比べて最大で11%増加した。

・3月|「オープンハウス」:3月は、新居で新しいスタートを切りたい消費者が不動産業者を探し始める季節。2月から5月にかけ、不動産業界のGoogle検索上でのクリック数は平均22%増加した。春は家探しや売却が活発になるシーズンとなっている。

・4月「通信会社へのアクセスが減少:この月には、検索での電話会社や通信サービスプロバイダーに対する、Google検索上でのクリック数が前月比14%減少した。秋からみられるスマートフォンの最新モデルへの乗り換えの波も、4月までには一段落する。

・5月「車のメンテナンス」:5月は、消費者がメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)のセールの機会を利用し、夏に向けて車のメンテナンスを考える季節。自動車サービスのGoogle検索上でのクリック数が、年間平均に対して平均で18%増加した。

・6月-7月「太陽を満喫」:夏期には、劇場、スポーツ会場、ナイトライフを始め、遊びやエンターテインメント関連のGoogle検索が急増。年間平均に対して7月のクリック数は平均で35%増加した。また、この時期には、夏の旅行需要を反映してホテルのGoogle検索上でのクリック数も最大で年間平均に対して20%増加している。

・8月「新学期」:学校の新年度が間もなく始まる8月は、保護者や生徒・学生が洋服、学用品やその他の必需品の購入に加え、朝の送迎に備えて車のメンテナンスにも気を配る季節。店舗のGoogle検索上でのクリック数は年間平均に比べ18%も急増した。また、家庭教師や図書館などの教育サービスへのクリック数も同様に18%増加。自動車サービスのGoogle検索上でのクリック数は年間平均比で21%増に達している。

・9月「日常生活に回帰」:9月は休暇が終わり、学校や職場へと戻るこの季節。遊びやエンターテインメント関連のクリック数は大幅に減少(年間平均比18%減)した。11月には年間平均比25%減へと落ち込んだ。

・10月「学業に集中」:教育カテゴリーのGoogle検索上でのクリック数は9月比およそ10%も増加した。10月までに新学年が本格的に始まり、成績を再び真剣に考える季節。家庭教師などの教育サービスの検索が増加する。

・11月「ある物でやりくり」:レストランのGoogle検索上でのクリック数は年間平均に対して13%減となった。感謝祭の月は、家での食事が増えるタイミングとなる。

・12月「年末年始は家で」:12月は、宿泊施設の利用よりも家で家族とホリデーシーズンを祝いたい傾向が強まる。この月を通し、ホテルのGoogle検索上でのクリック数は、年間平均比で26%減と低い水準にとどまった。

・12月と1月「プレゼントとショッピングの季節」:12月になるとプレゼント購入も本格化。小売関連のGoogle検索上でのクリック数は、年間平均比11%増の水準となった。年末年始のショッピングシーズンが1月に終わると、消費者が散財に一息つき、貯蓄に目を向ける。小売関連のクリック数は前月比平均およそ25%減となった。


※調査概要
2018年8月から2019年8月までの間、Yextが、米国の40万拠点のYext顧客データを対象にクリック数を調査した。

モバイルバージョンを終了