テラドローンが、中国のドローンとAI技術を融合し、全自動物流システムを開発する企業アントワークと資本業務提携を締結した。

テラドローンは、国内における独占代理店として、アントワークのドローン物流システムを、ドローン本体・ソフトを含めたパッケージ商品として販売。

さらに、自社でもこのシステムを活用した食料品の出前サービスを展開し、アントワークのドローン物流における技術や知見、そして弊社の有するUTM技術(ドローン運航管理システム)、AI技術、SLAM技術などの最先端技術を組み合わせることで、より優れたドローン物流システムを共同開発していくという。

なおアントワークは、中国・杭州にて、航空局の許可のもと、都市部での物流(レベル4※)を商用目的で実現した企業。

これまでに同社は、郵便、宅配、出前、医薬品などのドローン配送を行っており、この物流システムは中国ではスターバックスやKFCなどの企業にすでに導入されている。

さらに同社のシステムは、7キログラム、25リットルまでの食料品を、30キロ以内の距離なら30分以内での配送が可能。耐風性や防水性に優れており、雨天での配送も可能となっている。

テラドローンは、日本国内においても、離島・山間部での物流(レベル3)にとどまらず、都市部での物流(レベル4)の実現に向け、先進的に取り組んでいくとのことだ。

(※)経済産業省が公表した「空の産業革命に向けたロードマップ」に基づく、ドローンの飛行形態におけるレベル分け