エムティーアイの企画・開発した航空気象システム『ARVI(アーヴィー)』が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)の研究する「被雷危険性予測技術」の実用化に向けた検証システムに採用され、共同研究を実施する。

同社によると現在、国内における被雷被害は年間数百件に上ると推定され、そのうち数十便が欠航、数百便に遅延が発生しているという。冬の日本海沿岸では、夏に発生する通常の雷に比べて放電エネルギーが何倍も大きい冬季雷と呼ばれる世界的にも珍しい現象が発生することから、この時期はより繊細な航空機の運航が余儀なくされる。

今回、同社の気象データ3D描画技術と航空気象における気象データ配信技術が評価され、航空気象システム『ARVI』が「被雷危険性予測技術」を実装するシステムに採用。

JAXAとの共同研究では、ANAの協力のもと被雷危険性の予測情報をリアルタイムに3D画像で配信し、回避に向けた行動を実施できるかについて検証を行うとのことだ。