TRUST SMITが、人工知能を使った障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功した。
東京大学の学生らにより設立されたAIベンチャーTRUST SMITHは、同大学の研究開発チームと共に、人工知能を使った障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功。
この技術をロボットに実装することで、これまで手作業で行っていたとされる工場などでのピックアップ作業を自動で行えるようになり、製造業全体での大幅な省力化とコストカットが期待できるという。
今回同社が開発に成功したのは、「リーマン計量」と呼ばれる微分幾何学の理論に基づくもので、空間内に存在する障害物を回避し、目的物へアプローチすることができるアルゴリズム。
アームから見た空間内の物体との距離、相対速度または相対加速度に応じて適切に場を計量することができるため、障害物が動いていても安全に回避しながら、目的物へ到達することが可能となるとのこと。
また同社は、障害物回避型アーム以外にも様々なAIソフトウェアの開発に取り組んでおり、その一つとして、ドローン航行の自動運転により、発電施設の故障検知などを無人で行う技術を開発・展開していると発表している。