“書く”をミニマムに。プロジェクトとスケジュールを同時管理する、マルマン「ニーモシネ ダイアリー 2020」

文具の秋に使いたい、「ニーモシネ ダイアリー 2020」

文房具好きにとって秋は心が躍る季節。なぜなら、来年度使用する自分だけのスケジュール手帳を選ぶ時期だからです。

毎年、夏の終わり頃には、各メーカーからこだわりのスケジュール手帳が出荷され、秋が始まると同時に文房具屋に並びます。多種多様なラインナップが並ぶ今の時期の文房具屋は、手帳祭り状態と言っても過言ではないでしょう。

ですが筆者は、毎年同じ壁にぶつかります。その壁とは「結局どの手帳を使うのが自分にとってベストなのか」問題です。

というのも、各メーカーが出す手帳はどれも機能的で美しく、ユーザーの隠れたニーズを汲み取ってくれる素晴らしい製品ばかりです。

数年、前筆者は自分に合ったベストな手帳を選びきれず、年間で7種類の手帳を使い倒していたこともありました。ですが、とある手帳に出会ったことにより、2020年に使い倒す手帳を決めることができました。

その手帳とは、マルマン社から発売されている、「ニーモシネ ダイアリー 2020(マンスリー / A5サイズ)」。

今回は「ニーモシネ ダイアリー」をおすすめする理由を筆者目線で4点にまとめました。

● シンプルなのに多機能
● 利便性抜群なガントチャート
● とにかく極薄
● 「書く」が楽しくなるオリジナル用紙

シンプルなのに多機能

手帳に何を求めるのかは人それぞれです。筆者の手帳選びにおいて外せない基準は2つ。一つは、必要最小限の機能がまとまっていること。なぜなら、日常的にガジェット類を多く持ち歩くので、荷物はできるだけ減らしたいから。

二つ目は、ガントチャートが付いていること。筆者の場合、ライターとして日々複数案件を同時並行で対応する必要があるため、毎日の予定と照らし合わせてプロジェクト管理を行う必要があります。

予定を管理するだけならば、Googleカレンダーで役割は十分でしょう。ただ、打ち合わせや会議などの日程も加味しながら、プロジェクトを俯瞰して見れるような機能を持つ手帳があれば便利だと考えていました。

そのような要望を叶えてくれる本製品は、マンスリーとガントチャートの2タイプで構成されていて、むしろその他の機能はあえて減らしています。筆者は、そんなシンプルさと利便性を兼ね備えた機能感に惚れ込んでいるのです。

利便性抜群なガントチャート

ニーモシネダイアリーのガントチャートにおける特徴的な点は、主張を抑えた紙面のデザインにあります。

一般的なガントチャート付きの手帳はカラフルで派手なものも多く、シックな雰囲気が好みの筆者には合わないと感じることも多々ありました。

しかしこちらの場合、色合いはモノクロに統一されつつも、平日と休日の見分けの視認性が高く、ストレスなく非常に快適です。

実際に使用してみるとちょうど良い幅感で、細かい情報を書き込むことが可能です(0.38mmのボールペンを使用した場合)。

加えて、月ごとにマンスリーページとガントチャートとがセットで組まれているので、ページ間を行ったり来たりする手間もありません。見開き2ページで情報が完結する仕組みです。

とにかく極薄

フリーランスの方や外回りのお仕事をされている方の中には、日々持ち歩く荷物は最小限に抑えたいと感じている方も多いでしょう。

筆者は以前までは、システム手帳やデイリーの厚みのあるものを持ち歩いていたのですが、年々薄いもののほうが便利だなと感じるようになりました。

ニーモシネダイアリーの薄さはなんと10mm。1cm。A5サイズなのでトートバッグや小さめのリュックにすっぽりと入る大きさです。

毎日使うものだからこそ、小さな負荷でも、日々持ち歩くと結果的に大きな負荷になってしまうこともあります。本製品は間違いなく、そのストレスを最小限にしてくれるでしょう。

「書く」が楽しくなるオリジナル用紙

アナログ手帳を使う大きな魅力の一つは、手書きで書き込める点でしょう。

単なるスケジュール管理やプロジェクトの工数管理といった目的なら、スマートフォンやPCの機能でもこと足りるはずです。

それでもあえてなぜ手帳を持つのか。それは、自分の文字で記録や記憶を残しておくことができるからだと筆者は考えます。

手書きで文字を書くことで頭の中が整理され、テキストと同時に図なども書き入れながら考え事やアイデアを練ることができるのも、書くからこそのもの。

一方で、毎日そこに文字を書きたい、と感じるような紙質であることも、手帳選びにおいては重要です。

ニーモシネダイアリーで使用されているのは、マルマンが独自で開発したオリジナル用紙。油性ボールペンやゲルインクボールペンだけでなく、万年筆であってもインクの裏抜けが起こりにくく、書き心地も滑らかです。

スケッチブックやクロッキー帳、ルーズリーフ、レポート用紙など、数多くの紙製品を開発するマルマン社の技術がとことん詰め込まれていると思います。

ニーモシネダイアリー 2020の使いやすさ

意外と使い心地が重要なリング部分も、スルスルと開けて快感です。

小ぶりなインデックスが可愛らしい。

黄色のアクセントカラーが映える遊び心や、視認性の高いフォントにも注目です。

と細かい魅力を語り始めると、時間が足りなくなってしまいそうです。

● シンプルだけど使いやすい手帳を探している
● ビジネスの場面でも使えるデザインが良い
● 荷物はあまり増やしたくない
● プロジェクト管理も合わせて行いたい

といった要望を手帳に求めている方には、この「ニーモシネダイアリー 2020」はぜひおすすめです。

ちなみに今回ご紹介した製品は1タイプ(マンスリータイプのA5)のみなので、大きめのものが良かったり、ウィークリータイプを希望される方はご注意ください。

価格は1,200円+税。全国の文房具店でお買い求めいただけます。

手帳は使ってみたいと思った時が買い時です。気になる方は、ぜひぜひすぐ手にとってみてください。それでは、良い手帳ライフを。

取材・文:鈴木しの

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