Crono(クロノ)は、日本初の、企業が奨学金返済を肩代わりしてくれる求人を紹介するプラットフォーム「Crono Job(クロノジョブ)」をオープンした。
「Crono Job」の概要
Crono Jobに掲載されている企業に入社が決まると、求職者は、自身が借り入れ中の奨学金の返済資金を企業に支援してもらえるという。
登録対象者は、貸与型奨学金・民間教育ローン利用中のユーザーで、学生・就活生(新卒)・社会人(中途)問わず利用可能とのことだ。
奨学金返済は、求人により異なるが、入社時に一定額の一時金(クロノが負担)を充当させたのち、勤続年数や評価に応じて段階的に行われる予定。
また、企業にとっても採用費用を求人広告や高騰する紹介料だけではなく、奨学金返済に充当することで、長期勤続かつ、高パフォーマンスが期待できる人材を採用することができるとし、企業にとってCSR活動と採用活動を両立できる取り組みだと同社は述べている。
近年、大学生の奨学金による貧困は大きな社会問題となっており、現在大学生の半数以上が、貸与型奨学金を受給しており、奨学金返還者は約410万人。
奨学金の返済苦による自己破産者は、過去5年間で1万5,000人に達しているとのことだ(※1)。
世界的に見ても、日本は、教育支出における家庭の負担割合が高く、5割を超え、重い教育費負担により、家庭の事情で進学を諦めるなどの不平等も起こっているという。
Cronoはこの現状を打開し、生まれた環境によって若年層が挑戦を諦めずに済む社会を作りたいとしている。
※1 日本学生支援機構調べ