プロセスジャパンは、英国の研究結果と比較して、日本人の神経質傾向が高いことをデータで可視化したことを発表した。
比較対象としたのは、ニューカッスル大学生物心理学准教授であるダニエル・ネトル氏の研究結果で、同氏が研究するニューカッスルパーソナリティ尺度表による診断結果(以下、NPA)と、同氏が指定する平均値と比較。(サンプル数563名、男性30%、女性70%、平均年齢34.87歳)
日本人の神経質傾向が0.756ポイントに対し、NPAの診断結果の平均値が0.65ポイントと0.106ポイントの差が見られたという。
また、日本人の中で男性と女性の間でも差があり、日本人女性が0.782ポイントに対し、男性は0.692ポイントとなり、女性の方が男性と比較して神経質の傾向が強いとの結果になったとのことだ。
同書によると、神経質傾向が高い人の特徴として以下の点をあげており、同社でも診断後の個別面談を通して、同様の特徴が上げられると想定しているという。
- ネガティブな感情(恐怖、不安、恥、罪悪感、嫌悪感、悲哀)を感知し、警戒する能力が高い
- ネガティブな感情は自分自身に向けられることが多く、自己を低く評価する傾向がある
- 日常生活の中での苦労に対して強く影響を受ける
- 実際にネガティブな出来事を多く引き寄せる傾向にある
日本の現代社会において、日常生活で生命の危機に陥る心配ごとは多くはなく、この性質は現代においては、心配しすぎることによる生きづらさに繋がると同社は考えているが、一方で、「成功者、革命家」において、神経質傾向が高い傾向にあることが同書で触れられており、同様の理論を同社も仮定しているという。
その理由としては、「現状や社会に違和感を感じ、それを変えたいと思う」「恐れゆえに、人一倍努力する」など、ネガティブな感情が起爆剤となり革新者になり得る点にあるとしている。
同社では定期的に性格データに基づく調査リリースを発表し、「自分を知る技術」の普及に貢献していく方針を示している。
<調査概要>
調査方法:インターネット(性格ナビ)によるアンケート
調査対象者の属性
性別:男性36%、女性61%、無回答3%
年代:20代52%、30代30%、40代14%、その他4%
有効回答数:7,228名
調査期間:2019年9月〜11月
<参照元>
【性格ナビ、調査リリース】日本人は神経質傾向が高い
プロセスジャパン