COMPASSが提供するAI型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」が、三田国際学園中学校に指導の一環として採用・導入され、約半年間の利用を通して、一定の効果が確認できたことが報告された。
Qubenaは、AIが生徒一人ひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題するAI型タブレット教材。全国の公立・私立の小中高等学校、学習塾で利用されている。
同校では、各教科でトリガークエスチョンから始まる相互通行型授業を学びの柱としているが、「授業のスマート化」「基礎学力の定着」「自律した学習者の育成」を補うことを目的に、2019年4月よりQubenaを導入。
同教材の導入により、従来、中学校の教育課程を3年生の2学期までに終わらせていたカリキュラムを、2年生の3学期までに全課程を終えるカリキュラムに変更するなど、学習速度が向上したことに加え、テストの平均点向上や演習量の増加などの効果を実感したとの同校からの報告や、「計画的に学習ができるようになった」「自分の得意不得意の単元を把握することができるようになった」という生徒の声もあがったという。
導入概要
対象:中学校1年生・2年生 計428人
学校での活用例:
- 週6コマの数学の授業のうち3コマで、基礎の定着を目的としてQubenaで演習を実施
- Qubenaのワークブック機能(先生が出題する範囲や問題を指定して配信できる機能)を使い、単元ごとの到達度テストを作成、実施
- 朝学習の時間に、マスターモード(授業で解いた演習を元に自動で生成される復習問題が出題されるモード)で学習の定着を図る
(45分の授業例:学習計画5分、Qubenaを使った個人演習15分、Qubenaを使ったグループ演習20分、学習計画の振り返り5分)
<Qubena導入に際し評価された点>
- 全問題手書きでの解答と高い文字認識の精度
- 学習指導要領の範囲の単元が全てカバーされている
- 一人ひとりが自分のペース・レベルで効率的に学ぶことができる
<Qubena導入の効果>
- テストの平均点の向上
- 演習量の増加
- 教員による授業中の生徒への個別対応を増やし、学習意欲を引き出すことができるようになった
- 中学1年生の一部の生徒は、中1の全範囲の学習を1学期中に修了
同社は、今後もより多くの教育環境へのアダプティブラーニングの導入拡大を通じて、誰一人取り残すことのない個別最適化された教育の提供と、さまざまな教育課題の解決に取り組んでいくという。