富士通、映像から人の行動を認識するAI技術を開発

富士通研究所と富士通研究開発中心有限公司(以下、FRDC)は、大量の学習データを準備しなくても、映像から人の様々な行動を認識するAI技術「行動分析技術 Actlyzer(アクトライザー)」を開発したことを発表した。

今回、富士通研究所とFRDCは、大量の映像での学習が不要で、複数の動作が組み合わさった複雑な行動を認識できる「行動分析技術 Actlyzer」を開発。本技術の特長は以下の通りだ。

屋内や屋外で撮影された21種類の映像データを使って、検出したい8種の不審行動(家の様子を伺う、凶器を振り回す、など)を認識する実験を行ったところ、全ての不審行動が認識できることを確認。

この8種の不審行動を検出するための基本動作の組み合わせのルール作りは1日で作成できたため、ユーザーは1日の評価実験だけで本技術の現場への適用可否が判断できるという。

なお、本技術は、不審行動に限らず、店舗での来店客の購買行動の分析、店員の応対動作の確認、製造現場での作業時間測定や作業手順の確認など、様々な業種・業務において映像から人の行動を認識し、業務品質の向上や効率化にも活用が期待される。

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