エス・エム・エスが、同社が提供する介護事業所の新規入職者向け遠隔チャット相談「介護職スタートアップサポート」についての実証を開始。
同実証のため、公益社団法人全国老人福祉施設協議会(以下「老施協」)に加盟する全国の高齢者福祉施設・事業所などへ同サービスの提供を開始した。
実証概要
老施協の会員を中心にサポート対象者となる新規入職者の募集を行い、当社の電話や訪問によるヒアリングを経て、実証を開始。
同社調べの職場の満足度に関するアンケート調査によると、早期離職の主な原因は、「職員間の人間関係」「業務に対する不安」が上位となっており、また入社以降ストレスを強く感じるのは「就業後1週間以内」と「1か月後」という結果が出ているという。(※)
※2018年6月「職場の満足度に関するアンケート」および2018年10月「定着支援サービスに向けた調査」より
同社は、新規入職者を対象とした同サービスを試験的に実施してきたが、新規入職者に対してサポーターがチャットを通じて、定期的に業務に関するアドバイスや、不満・不安を聞くことで、離職リスクとなるストレスなどを軽減し、3か月以内の離職が12%減少するなど一定の成果が得られたという。
実証期間は、11月以降の開始から半年程度を見込んでいるとのことだ。
- 実証詳細
- 最初に対象者へ電話によるヒアリングを実施。その後、サポーターが、チャットにより定期的にコミュニケーション
- サポート期間は入社から1か月。チャットの頻度は毎日から、必要都度
- 介護業務に関する知識や、職場への不満、その他の不安について定期的にアドバイス
- 老施協に加盟する全国の高齢者福祉施設・事業所へ新たに入社する介護職員ほか
- 2019年11月以降、実証開始から半年程度
今後は、他企業・団体との連携をさらに積極化するとともに、新規入職者以外も対象とした介護職員への離職防止サポートなどの検証を進め、介護人材不足の解消に貢献していくとのこと。