インターネット利用デバイスは全年代でスマホが主流に

ニールセン デジタルは、消費者のマルチスクリーンの利用動向調査「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2019」をもとに、消費者のマルチスクリーン利用状況についての分析結果を2019年10月29日に発表した。

調査結果のトピックスは以下になる。

インターネット利用デバイスは全年代でスマートフォンが主流に

年代別のデバイスの利用状況を見ると、どの年代でもスマートフォンからのインターネット利用が最も多い結果に。

40代以下では80%以上の人がスマートフォンからインターネットを利用し、50代でも利用率は80%近くとなった。

昨年まではパソコンの利用がスマートフォンを上回っていた60代以上でも、スマートフォンの利用率は5ポイント増加し、最も利用されているデバイスに。

30代以下の約半数は「化粧品」「電化製品」「ファッション」を実店舗で購入する際にオンラインで検討

各デバイスの利用目的を見ると、2017年と比較して、各デバイスの利用目的の順位に大きな変化はなかったものの、利用する人の割合には変化が見られた。

ショッピング関連のカテゴリーに注目すると、2017年には約半数の人が「商品を購入するため」にスマートフォンよりもパソコンを利用していたのに対し、2019年にはパソコンが7ポイント減少、スマートフォンが4ポイント増加し利用デバイスが逆転していた。

「買い物に関する情報を得るため」には2017年から既にスマートフォンの利用がパソコンを上回っていたが、2年で更に3ポイント増加し、パソコンとの差が広がる結果に。

次に、デジタルネイティブとも言われる30代以下のショッピング関連の動向に注目すると、オンラインでの購入経験の多いカテゴリーでは、実店舗で購入する際にもオンラインで検討していることが明らかとなった。

特にファッション、化粧品、電化製品は実店舗で購入する際にも、オンラインで検討する割合が最も高く、それぞれ約半数となった。

30代以下では2017年からデジタルのトリプルメディアの信頼度が全般的に増加

最後に30代以下がどのような情報を信頼するかを情報ソースごとに見ると、1位は「知人からの勧め」、2位は「オンラインに投稿された消費者の意見」、3位は「ブランドのウェブサイト」となり、それぞれ2017年から信頼度が増加。

なかでも「オンラインに投稿された消費者の意見」は2017年から12ポイント増加し、最も増加率が高くなっている情報源となった。また、2017年と比較して、デジタルメディアは全般的に信頼度が高まっている傾向に。

<参照元>
商品の購入に利用するデバイスはパソコンからスマートフォンにシフト~ニールセン 消費者のマルチスクリーンの利用状況を発表~
ニールセン デジタル

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