経営層が考える“活躍人材に必要なスキル”は、「伝える力」と「問題に気づく力」

マクロミルの社会貢献活動「Goodmill(グッドミル)」は、クロスフィールズと協働で、「組織外の活動・経験に関する調査」を実施し、その結果を2019年10月29日発表した。

Goodmillは、非営利活動組織(NPO)へのマーケティング・リサーチ技術支援を中心に、社会課題の解決を支援している。本調査は、この取り組みの第2弾。「越境活動の経験で得られるスキルや経験者の意識」を可視化した。

調査結果のトピックスは以下になる。

経営層が考える“活躍人材に必要なスキル”は、「伝える力」と「問題に気づく力」

「社会で活躍する人材のキャリア形成」という視点で、“経営層”はこれからの世の中でどのようなスキルが必要だと考えているのか。

上位は「相手が理解しやすいよう物事を伝える力」72%、「日頃から問題意識を持ち、身の回りの課題や問題に気づく力」71%で、いずれも7割を超える結果となった。

しかし、“経営層”と“一般社員”の間で傾向にはギャップがあることが明らかに。両者のスコアを比較したところ、差が大きかったものは「達成したいゴールを描く力」と「仕事の意義を感じる力」でいずれも21ポイント差、次いで経営層では2位だった「日頃から問題意識を持ち、身の回りの課題や問題に気づく力」で、差は20ポイントとなった。

越境活動で身につきやすいスキル。“伝える力”は「海外支部での駐在」、“問題に気づく力”は「未経験の部署への移動」

経営層が必要だと考える “伝える力”と“問題に気づく力”は、どのような越境活動や経験によって身につきやすい傾向があるのか。

実際の活動経験者が、スキルが身についたと実感した活動内容を見ると、“伝える力”には「海外支部での駐在」、“問題に気づく力”には「未経験の部署への移動」「資本関係の有る会社への出向」が、身に付きやすい経験であることがわかったという。

越境境動を経験した人の約半数が、「自信がついた」「パフォーマンスが上がった」と回答

ビジネスパーソンの越境活動の経験は、仕事への意識にどのような変化を与えているのか。

越境活動を経験した人に、実際に実感した変化を尋ねたところ、「自分自身への自信がついた」51%、「仕事のパフォーマンスが上がった」45%という結果となった。

また、越境活動経験者の特長を探ると、今の仕事に対する「意欲」や「成長実感」、「帰属意識」などが一般社員と比べて全体的に高いことが明らかになった。

※調査概要
活躍人材に必要だと考えるスキルの、経営層と一般社員のギャップ。ベース:経営者(n=160)、 一般社員(n=1,061)/単一回答
経営者に必要とされるスキルが身につきやすい越境活動 トップ 5。ベース:経営者(n=160)、一般社員(n=1,061)/複数回答
越境活動経験者が感じる仕事意識の変化。ベース:越境活動経験者(n=1,743/)単一回答
ビジネスマインド。ベース: 越境活動経験者(n=1,743)、一般社員(n=1,061)/単一回答

<参照元>
「リサーチの力で社会課題の解決に取り組む『Goodmill』のNPO向けリサーチ支援 第2弾は 『越境活動の経験で得られるスキルや経験者の意識』を可視化」
マクロミル

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