博報堂は、生活者が選ぶ「2020年ヒット予想」および「2019年、ヒットした/話題になった」と思うものも調査し、2019年10月29日に発表した。
5つの“変化本番”「2020年ヒット予想ランキング」
同社は、「2020年ヒット予想」のキーワードを「変化本番」とし、ランキング分析を以下のように示した。
- グローバルイベントによる「変化本番」
- 次世代通信による「変化本番」
- キャッシュレス化による「変化本番」
- 働き方改革による「変化本番」
- 超高齢化による「変化本番」
56年ぶりの開催となる「東京2020オリンピック・パラリンピック」(1位)と、それに伴って増加が予想される観光客向けの「外国人向けサービス」(14位)に注目が集まった。
来年の実装が予定されている次世代通信「5G(ファイブ・ジー)」(7位)と、それによる「IoT(Internet of Things)」(23位)、「eスポーツ」(19位)の進化に期待が集まっている。
「消費増税」(10位)に伴いポイント還元が実施される「キャッシュレス決済」(3位)、「QRコード決済」(5位)が上位となった。
「働き方改革」(23位)を受けて「副業」(19位)がランクインしたほか、空いた時間を活用できる「個人が配達するフードデリバリー」(26位)や「フリマアプリ」(17位)といった新しい働き方・稼ぎ方にも注目が集まっている。
「高齢ドライバーの事故防止策」(4位)、「自動運転システム搭載車」(8位)に注目する声が多く集まった。
また、「資産形成・資産運用」(26位)や「終活」(22位)など、長期化する人生に自ら対処しようとする動きも高まっている。
生活者が選ぶ“2019年ヒットランキング”
近年SNS上での話題にとどまるヒットが続いていた、「タピオカ(台湾文化)」(1位)は若者を中心に多くの人が持ち歩き、店舗や行列が急増するなど、街中で見て広がりを実感できるヒットとなった。
また、猛暑対策のポータブル扇風機などの「熱中症対策商品」(12位)のほか、「個人が配達するフードデリバリー」(19位)も、「街中で配達員をよく見かけるようになった」といった声が多く集まった。
さらに、5月に施行された「新元号」(4位)は、由来となった万葉集の関連書籍が書店で完売するなど、大きな話題となった。
また、10月に施行された「消費増税」(2位)と、それに伴ってポイント還元が行われる「キャッシュレス決済」(5位)・「QRコード決済」(7位)、および軽減税率が適用される「テイクアウト」(22位)も関心を集めた。
調査概要:新聞・雑誌・Webなどから、今年、生活者が関心を示した、世の中で注目されたと思われる商品やサービス、コンテンツ、出来事などを収集し、うち80項目について調査。
調査地域:首都圏、京阪神圏
調査手法:インターネット調査
調査対象:15~69歳の男女 1,008人(有効回収数)
調査時期:2019年9月27日(金)~10月1日(火)
企画分析:博報堂生活総合研究所
実査集計:株式会社 H.M.マーケティングリサーチ
<参照元>
博報堂生活総合研究所 生活者が選ぶ “2020年 ヒット予想” &“2019年 ヒット商品”ランキングを発表
博報堂