千葉大学環境ISO学生委員会が、学内からプラスチックごみを減らすとともに、学生・教職員の海洋汚染への意識の啓発を図る目的で、「プラスチックストローの配布を一時停止」「紙ストローの有料化(1本5円)」「販売データおよびアンケートによる検証」の実証実験を行い、その効果について報告をまとめた。

調査結果

【ストロー販売数】
500mL紙パック飲料は実験期間中に251本を販売し、そのうち、紙ストローを購入した人は129人(51.4%)となった。48.6%の利用者がストローの購入を控えたため、ストローの使用量は半減したといえる。

なお、興味本位で紙ストローを購入する人も少数ながらいたため、長期で実験を行った場合はさらにストローの購入率は減少すると予想されるとのことだ。

【飲料販売数】
実験した週の500mL紙パック飲料の販売数は前後の週より少なかったが、500mLペットボトル飲料や飲料全体においても同様の変化があった。

これは、実験週の平均気温が前後週と比べて低かったことが影響していると思われるという。

【アンケート結果】
紙ストローを利用した感想「使いやすかった32%」「使いにくかった37%」
今後、プラスチックストローの代わりに紙ストローを有料で導入することについて「とてもいいと思う21%」「どちらかといえばいいと思う19%」「どちらかといえば悪いと思う35%」「とても悪いと思う25%」

※調査概要
期間:2019年7月9日(火)~12日(金)の4日間
場所:千葉大学西千葉キャンパスの大学生協(2店舗:ライフセンター、工学部店舗)
内容:500mL紙パック飲料の購入者に対し、プラスチックストローの配布を一時停止し、代替となる紙ストローを1本5円で販売。実験データとして、飲料やストロー販売数の確認とアンケート調査を実施。
広報:実証実験への理解と協力を求めるとともに、プラスチック汚染の問題に対する意識啓発を行うためにプレスリリース、SNS広報、ポスター掲示、呼びかけなどの広報活動を行った。