MyReferは、20代~50代の人事担当者男女417名を対象に人事の本音調査を実施し、その結果を発表した。
主なトピックスは4つ。
- 人事の約4割は「会社の本質的な課題まで考えなければならない」などの、中長期的な課題認識をもっている
- リファラル採用を導入している・予定企業は43.0%・検討中の企業は22.6%と、約7割の企業がリファラル採用に関心をもっている
- リファラル採用が導入できていない理由は「社内エンゲージメントが優先されるから」など、企業と社員のエンゲージメントに関わる問題が大多数を占める結果に
- リファラル採用を導入している企業のうち、よく成果が出ていると実感しているのは約2割
「会社の本質的な課題」といった人事領域を超えた悩みを抱えている人は4割以上
人事の約4割は「会社の本質的な課題まで考えなければならない」といった、中長期的な課題認識をもっていることが明らかに。一方で、「これまでの採用手法では応募数が集まらない」といった直近の採用課題も抱えていることがわかった。
約7割がリファラル採用に関心あるものの、検討中で未導入は23%
リファラル採用について尋ねたところ、「導入している」(30.5%)、「導入予定」(12.5%)、「検討中」(22.6%)、「導入するつもりがない」(20.6%)と、約7割の企業がリファラル採用に関心をもっていることがわかった。
この結果から同社は、採用難のなか新しい採用チャネルを確保するとともに、採用だけでなく会社の本質的な課題と向き合って中長期的に組織力を高めていく必要性を感じていることが伺えるとの見解を示した。 一方、検討しているものの導入できていない企業は23%となり、本格的な導入の前にも課題があることも明らかになったという。
導入できていない理由として、社内エンゲージメントや社内の巻き込み方への課題感も
リファラル採用に7割の企業が関心をもっているものの、導入を検討しているが導入できていない企業が約2割に。その理由としては、「社内エンゲージメントが優先されるから」(56.4%)、「社内の協力が得られる気がしない」(36.4%)といった企業と社員のエンゲージメントに関わる問題が大多数を占めていたという。
成果実感は約2割、経営陣やマネジメントメンバーのコミットが重要である傾向が明らかに
リファラル採用を導入している企業の運用状況について尋ねたところ、「よく成果が出ている」(18.9%)、「少し成果が出ている」(48.6%)、「あまり成果が出ていない」(25.7%)、「全く成果が出ていない」(1.4%)と、約2割の企業はよく成果を実感していると回答。
あわせて、リファラル採用の成果が出ている理由をみてみると、「部課長などのマネジメントメンバーが協力的」(60%)、「社長および経営メンバーが協力的」(40%)など、一般社員のみでなく上位役職者の協力度合いが大きな要素を占める結果に。
同社は、リファラル採用が社員だけでなく経営陣およびリーダークラスのコミットが必要である傾向が明らかになったとした。また、人事は導入時に社内のエンゲージメントや社内協力に不安を抱えていることから、経営陣やマネジメント層の積極的な支援があれば、中長期的に組織力を高めていくことができると考えていることが伺えたという。
※調査概要
調査期間:2019年9月20日~2019 年9月30日
調査対象:全国22~59歳の人事417名(男性191名、女性226名)
有効回答数:417名
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社MyRefer
<出典元>
「<人事担当者417名の本音調査にて判明> 4割の人事はリファラル採用で「社内の協力に不安」~成果を出している企業は、社員だけでなく社長・マネジメント層の協力が顕著」
MyRefer