adjustは、初の「モバイル成長マップ」レポートを2019年10月16日発表した。
2018年にリリースされた約3,500のアプリデータを基にしたグローバルレポートは、アプリの成長、継続率、その他の主要な指標を図表化し、31の国と4つのアプリカテゴリー(Eコマース、エンターテインメント、ゲーム、ユーティリティ)のデータを分析して、アプリのパフォーマンスを評価している。
モバイル成長マップでは、Adjustが開発した新しい指標である成長スコア(Growth Score)を使用してグローバル市場でのアプリ成長率を図表化。
このユニークな測定方法は、月ごとのアプリ合計インストール数を、各業種および国の月間アクティブユーザー数(MAU)で割り、MAUベースに対するインストール数の増加率を明らかにするという。
「モバイル成長マップ」で見られた特徴
- 成長をけん引し、更なる発展が見込まれるのはAPAC(アジア太平洋地域)
- ゲームアプリとEコマースアプリの需要が最も高いのはLATAM(ラテンアメリカ)
上 - エンターテイメントアプリの人気の高まり
- インドネシアで急成長しているのはユーティリティアプリ
急成長を遂げている上位3カ国はベトナム、タイ、ミャンマー、そしてLATAM (ラテンアメリカ)のブラジルとコロンビアが続き、トップ5を占めている。
上位5ヵ国のうち4ヵ国がLATAMの国。全体では、ゲームはインストール数の割合が33%、ユーザーの総利用時間が10%、総利用料金は74%を占めるに至っているという。
また、LATAMはEコマースアプリの需要が最も高く、メキシコ、チリ、コロンビアではこのカテゴリーが最も著しい成長を遂げているとのことだ。
成長スコアはベトナム、ロシア、タイがトップ3で、日本も10位にランクイン。
それを後押ししているのは、動画ストリーミングサービスの需要の高さで、ディズニーなどの業界大手がユーザー獲得に力を入れている今、この成長傾向はしばらく続くと同社は推測している。
インドネシアは、動画アプリとストリーミングサービスの人気に支えられた非常に大きな市場で、5月に発表されたAdjust Global App Trends 2019レポートの調査でも同様の結果で、インドネシアは「最も急成長している市場」として挙げられたという。
エンターテインメントやゲームに加えて、ユーティリティはこの国で急成長している分野であり、特に天気予報アプリが多く利用され、ユーティリティ全体の躍進を後押ししているとのことだ。
<調査方法>
Adjustのモバイル成長マップレポートは、31か国と4つのカテゴリーで、2018年にApp StoreとGoogle Play Storeでリリースされた約3,500のアプリのデータを元に作成。
成長マップは、成長率、リテンション、有料広告経由およびオーガニックユーザーの主要な指標を図表化しており、また、Adjustが新しく開発した重要指標である「リテンションファクター」を導入し、有料広告を経由したユーザーとオーガニックユーザーの継続率の違いを計測し、様々なチャネルでのパフォーマンス分析を可能にしている。