資生堂は、塗布した日焼け止めが太陽の熱などで温められると紫外線防御成分が膜内で均一に広がり、紫外線防御効果が高まる技術を世界で初めて開発したことを発表した。

今回の技術では、太陽などから得られる熱エネルギーを利用して、従来困難とされてきた紫外線防御成分の均一性を分子レベルで向上させることに成功したという。

熱エネルギーセンサーが熱を感知すると、紫外線防御成分と共に塗布膜中で均一に広がり、整った状態を維持。このため、紫外線防御成分がその能力を十分に発揮できるようになり、紫外線防御効果が向上するとのことだ。

同社は、紫外線の影響がまだ広く知られていなかった頃からいち早く紫外線防御研究に着手し、紫外線から肌を守る様々な技術や製品を生み出しており、2014年には、水や汗に触れても紫外線防御効果が落ちずに高まる技術を開発。

過酷な環境下で紫外線防御効果が低下しにくいだけでなく、効果が向上する今回の技術は同社独自のもので、本技術は来春発売の日焼け止め製品から順次応用していくとのことだ。

今後もレジャーや日常生活など様々なシーンでより強力に紫外線から肌を守り、アクティブで自由なユーザーのライフスタイルをサポートしていくとしている。