キヤノンMJが、第一生命保険と共同で、保険業務の契約と保全業務の手続きを簡略化するデジタルソリューションを構築した。
キヤノンMJ が今回構築した2つのデジタルソリューションは、既存のシステムと連携することで保険の契約からメンテナンスまでの業務プロセス全体を最適化し、生産性の向上を支援するもの。
一つ目は、契約手続き時に健康診断結果が必要な場合に撮影した健康診断結果を自動でテキストデータ化し即時に本社へ送信することで、その場でお客さまに医的査定結果の見込みを提示できるソリューション。
同社は、タブレット端末のカメラで撮影した画像を視認性の高いOCR データとして取り込むことができる「モバイルキャプチャー」や「非定型OCR ソリューション」をカスタマイズし、業務システムと連携するシステムを構築。
誰でも簡単に書類のカメラ撮影が可能なユーザーインタフェースを実装し、画像のスリム化を実現することで使い勝手がよく利便性の高いシステムを実現しているという。
二つ目は、SkyPDF を手掛けるスカイコムと協業し、名義変更や保険料払込方法変更など手続き上使用頻度の高い帳票をデジタル化し画面上で署名ができる“ デジタルソリューション”。
また、1回の署名で複数の手続きが可能な一括請求機能や、本人確認書類等の預かりが不要となる本社への即時送信機能を実装することで、不備の抑制と手続き完了までの時間を短縮した。
同社は、今後も金融業界の各社ごとの業務プロセスを可視化し、定型業務やルーチン業務のデジタル化や自動化だけでなく、業務プロセスの全体最適化を目指す変革を支援し、今まで培ってきたキヤノン独自の映像技術やドキュメントソリューションを生かし新たな価値を生み出すデジタルソリューションを、金融機関や製造業、公共・流通業向けに展開していく予定だという。