ゲーム内広告プラットフォームを構築したAnzuと、ミリタリーレベルのサイバーセキュリティを提供する企業CHEQ AI Technologies Ltd(以下CHEQ)は、家庭用ゲーム向けのアドベリフィケーション・ソリューションを提供するパートナーシップを発表した。
この提携により、初めて可視化されたブランドセーフティと詐欺のない環境下で、ゲームソフトに組み込まれたプログラムを使った広告配信が可能になるという。
このプログラムを使えば、これまで広告表示のなかったプレミアムゲームの中にも、企業が広告を出すことができるようになるという。
パイロット版は、AT&Tのワーナーメディアグループに属するターナーと共に立ち上げ、ゲームユーザーを魅了するブランド体験と配置を考察するため、一部の広告の中から、ゲーム内広告の配信が試験的に行われる。
ターナーは、HBOやワーナーブラザーズ、CNNのような総合的なブランドや、ゲーム・オブ・スローンズなどのヒット作品を生んだ、メディアと広告のグループ企業。
CHEQは、Anzuの混合ゲーム内広告プラットフォームで、3Dビューアビリティ測定、アドフラウド防止、およびブランドセーフティのすべてを網羅した、エンドツーエンドのアドベリフィケーションを提供するという。
この機能により、PlayStation、Xbox、PCなどの3Dビデオゲーム内において、リアルタイムでの広告の検証と追跡を可能にし、広告パフォーマンスの測定を行うことが可能となり、また、Anzuが配信するゲーム内広告を確実に表示するための3D広告トラッカーテクノロジーを提供すると同時に、キャンペーンの対象となる視聴者をターゲティングして選定するとのことだ。
この新しいアドベリフィケーションサービスは、1,480億ドルの世界規模のゲーム市場に参入するため、独自に設計され、現在、世界には24億人のゲームユーザーがおり、累計1日5,000万時間以上がビデオゲームに費やされているなかで、より幅広いユーザーとのつながりを模索する一大ブランドの広告主にとって、これらのゲームユーザーをターゲットに見据えることは自然な流れだと同社は述べる。
ターナー・スポーツ・ニュー・メディアの新興メディア部門副社長ピーター・スコット氏は、
「広告主が、ビデオゲーム内に広告を掲載し追跡できる新しい方法が提供できる、この破格のコラボレーションをとても喜ばしく思っています。あらゆるメディア・チャンネルで、インプレッションの数を競い続けている私たちにとって、これは大きなチャンスになるでしょう。」
と述べている。
また、CHEQ JAPANカントリーマネージャーの犬塚洋二氏は
「CHEQの目標は、アドベリフィケーションの限界を押し広げることです。PlayStationおよびXbox環境向けに最初の検証ソリューションを導入することで、今まさにそれをしようとしています。私たちは、このサービスを大手ブランドで開始できることを大変嬉しく思います。広告主が続々と、完全に検証されたシームレスなゲーム内のネイティブ広告を体験できるのを楽しみにしています。」
とコメントしている。