楽天インサイトは、「あおり運転に関する調査」をインターネットで実施し、その結果を発表した。
主なトピックスは6つ。
- あおり運転をされたり、されているところを見たりした経験者は5割
- あおり運転の内容は「車体を接近させて追跡された」が最多、次いで「パッシング」などがランクイン
- あおり運転をされたきっかけは「車線変更をした後」、「周囲よりも遅い速度で走っていた後」、「追い越した後」が上位3位。しかし4割弱は「思い当たる行動はない」
- あおり運転をされたときの対処方法は「道を譲る」、「ほかの道に逃げる」、「何もしない」、なかには「警察に行く」人も。
- あおり運転をされないために普段とっている対策は「なるべく車間距離をとる」、「不審な車には近づかない」、「無理な割込みはしない」が5割以上
- あおり運転の厳罰化に向けた法規制を望んでいる人は96.6%、ほぼ全回答者が厳罰化を支持
「あおり運転」された・見た経験者は全体の5割に
【あおり運転されているところを見たり、されたりした経験(n=1,000:全員回答)単一選択 単位:%】
月に1回以上運転する人に、あおり運転をされたり、されているところを見たりした経験はあるか尋ねたところ、「他人があおり運転をされているところを見た」(49.8%)と「自分があおり運転をされた」(49.7%)と回答した人がそれぞれ約半数に。
性別でみると、男性の経験者の方がどちらの回答も多く、女性を10ポイント以上上回ったとのことだ。
あおり運転内容トップは「車体を接近させて追跡された」
【あおり運転をされた際の具体的な行為(n=497:あおり運転をされた経験者)複数選択 単位:%】
あおり運転をされた経験がある人に、具体的にどのようなことをされたかを尋ねたところ、「車体を接近させて追跡された」(54.3%)と回答した人が最も多かったという。
次いで「パッシングされた」、「左車線からの急な追い越しをされた」、「必要のないハイビームをされた」、「幅寄せされた」などが挙げられ、それぞれ3割を超える結果に。
そのほかの内容(FA)では、「車を蹴られた」、「殴られた」と回答した人もいたとのことだ。
あおり運転されたきっかけトップ3は「車線変更をした後」、「周囲よりも遅い速度で走っていた後」、「追い越した後」
【あおり運転をされたきっかけとして思い当たる行動(n=497:あおり運転をされた経験者)複数選択 単位:%】
あおり運転をされた経験がある人に、そのきっかけとして思い当たる行動を尋ねたところ、「車線変更をした後」(19.3%)、「周囲よりも遅い速度で走っていた後」(17.7%)、「追い越した後」(14.9%)がきっかけの上位3つに。
一方で、そもそも「思い当たる行動はない」(36.0%)方も4割弱を占めたという。
そのほかの回答(FA)では、「法定速度で走行していたとき」、「信号待ちで後ろにぴたっと止まったとき」などもきっかけとして挙げられたとのことだ。
あおり運転の対処方法は、「道を譲る」、「ほかの道に逃げる」、「何もしない」
【あおり運転をされた時にとった対処方法(n=497:あおり運転をされた経験者)複数選択 単位:%】
あおり運転をされたときにとった対処方法を尋ねる質問では、「道を譲った」(44.9%)と回答した人が4割半ばで最多に。「何もしなかった」(30.8%)と回答した人も3割程度いたという。
そのほかの回答(FA)では「警察署へ向かった」、「派出所に誘導した」、「警察に電話をするふりをした」など、警察を頼る行動も散見されたとのことだ。
あおり運転されないための対策、「なるべく車間距離をとる」、「不審な車には近づかない」、「無理な割込みはしない」が5割超え
【あおり運転をされないために普段からとっている対策(n=1,000:全体)複数選択 単位:%】
あおり運転をされないために普段からとっている対策について尋ねたところ、「なるべく車間距離をとる」(54.3%)、「不審な車には近づかない」(52.6%)、「無理な割込みはしない」(52.6%)と5割を超える人が回答。
性別でみると、女性は「なるべく車間距離をとる」と「無理な割込みはしない」で男性を10ポイント以上上回る結果に。そのほかの回答(FA)においては「ドライブレコーダーを搭載」との回答も見られたという。
ほぼ全回答者があおり運転の厳罰化に向けた法規制を望んでいる
【あおり運転の厳罰化に向けた規定や法律の整備をどの程度望んでいるか(n=1,000:全体)単一選択 単位:%】
月に1回以上運転する人に、あおり運転の厳罰化に向けた規定や法律の整備をどの程度望んでいるかを尋ねたところ、「望んでいる」(「強く望んでいる」と「望んでいる」の合計値)と回答した人は96.6%でほぼ全回答者に。
そのなかで、「強く望んでいる」と回答した人は6割強に上り、あおり運転の厳罰化を切望する様がうかがえたとしている。
※調査概要
調査エリア:全国
調査対象者:20歳~69歳 男女で、月に1回以上運転する方
回収サンプル数:1,000サンプル
調査期間:2019年9月5日~9月7日
調査実施機関:楽天インサイト
<出典元>
「『あおり運転をされた経験者は5割。ほぼ全回答者が今後の厳罰化に向けた法規制を望んでいる結果に』あおり運転に関する調査」
楽天インサイト