ビジネスパーソンの8割以上が“老後の生活資金に不安あり”

大和財託は2019年9月12日、東京・大阪・愛知の30~50代のビジネスパーソン540名・定年退職者150名を対象とした「老後資金の準備に関する意識調査」の調査結果を発表した。

主なトピックは以下の3つ。

30~50代のビジネスパーソンの71.7%が貯蓄・投資などの対策を

ビジネスパーソン540名に現在行っている将来設計に向けた貯蓄や投資などの対策について聞くと、第1位「定期預金(44.1%)」第2位「定期・終身保険(30.0%)」、第3位「何も行っていない(28.3%)」という結果になった。

TOP3とも、低金利の今ほとんど増えることがない守りの資産であり、消費税増税や物価上昇に向けた増やす対策をしている方が少ないということがわかった。

また、個人の貯蓄額が500万円以上ある人は世代別で、30代で26%、40代で27.4%、50代で38.4%との結果になり、30・40代ではあまり差がなく、50代では老後に向け増加した。

将来お金がかかることを見据え、貯蓄・資産運用を行っているビジネスパーソンは8割以上にも上った。

また、ビジネスパーソンが定年退職後セカンドライフをどのように過ごそうと考えているかに関しては、「趣味・娯楽、友人と遊ぶ」が42.3%、「その他(家族と過ごす・どうしたらいいか分からない等」が57.7%となり、ゆとりある老後生活を送るためには余裕を持った資金の準備が必要であると判明した。

老後の生活資金源は約半数の方が公的年金頼り

定年退職者150名に退職後の生活資金源を聞いたところ46.7%は公的年金、18.3%は貯蓄、8.3%は資産運用という結果になりました。やはり、公的年金に頼り生活している人が約半数おり、今後年金資金が減少すると予想されている今、早めの対策が必要となりそうだ。

また、定年退職者の79.3%が退職前に比べ生活水準が低くなったと感じており、うち70代男性は2人に1人以上の57.2%が「退職前に老後の生活に備えて対策や準備を行っていなかったことを後悔している」という結果が出た。

定年退職者の1日の生活に費やす時間の内訳は、「趣味・娯楽」が最も多く3.81時間、「特に何もしない」は2.51時間、家族との団らんが1.62時間となった。勤めていた人が退職し、急に家にいるとなると、何をしていいのか分からず「特に何もしない」時間が1日2.5時間もでき、老後の過ごし方に迷っている“ひまいご(暇×迷子)シニア”が増加している。

30代ビジネスパーソンの4割以上が不動産投資に興味あり

不動産投資に興味・関心がある世代は、1位が30代で43.3%、2位が40代で26.6%、3位が50代で22.2%と若い人ほど興味がある傾向にある。

新聞・ニュースなどで老後資金の準備が2000万円必要と言われている今、若い人は将来を不安視しており、自ら対策を打たないといけないという認識がありそうだ。

不動産投資や老後資金など将来設計に関するセミナーがあれば参加したいと回答した人は26.4%、10人に2.6人という結果になった。中でも東京・大阪・愛知の30代男性ビジネスパーソンでは、大阪が1位(46.7%)、東京が2位(43.3%)、愛知が3位で(40.0%)と大阪在住の30代ビジネスパーソンは投資意欲が高いという結果が出た。


※調査概要
■調査方法 :インターネット調査
■調査期間 :2019年8月6日~8月7日
■対象者 :30~50代のビジネスパーソン: 540名
定年退職者:150名/合計690名
■調査ツール :楽天インサイト
■調査対象地域 :東京・大阪・愛知

<参照元>
「~東京・大阪・愛知のミドル世代30~50代のビジネスパーソン540名・定年退職者150名に聞いた~ 「老後資金の準備に関する意識調査」」
出典)大和財託調べ

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