凸版印刷とAmcor Capsules(以下 アムコアカプセルズ)は、ワインや蒸留酒向け偽造防止ソリューションの提供における協業に合意したことを発表した。
両社が開発した開封検知機能付きNFCタグ搭載カプセル「InTact(インタクト)」を、「InTact」の本格提供を開始するという。
開封検知機能付きNFCタグ搭載カプセル「InTact」のイメージ(左)と、スマホでの真贋判定イメージ(右)
「InTact」は、凸版印刷が開発した開封検知機能付きのNFCタグと、アムコアカプセルズのカプセル(※1)を一体化したワインや蒸留酒向け偽造防止ソリューションだ。
同製品の特徴は以下のとおり。
- 独自構造カプセルによりNFC一体型カプセルを実現
- 高機能ICチップと独自のアンテナ構造により、不正開栓の検知や消費者向け情報提供が可能
金属フィルムと非金属フィルムとを組み合わせたアムコアカプセルズの独自構造カプセルを用いることにより、ICタグの通信を阻害しないNFCタグ一体型カプセルを実現。
同製品に用いられるNFCタグは、通信用回路とは別に断線を検知する回路を持ったアンテナ構造を採用しているため、カプセルを破いたり天面に穴を開けたりしただけでも開栓を検知し、その履歴をICチップ内に記録する。
通常、ICタグはアンテナ回路が断線すると破損して通信ができなくなるが、検知回路が断線した後もICタグとして機能するICチップを採用。そのため、流通過程での不正検知や消費者が開栓した後にも、NFC対応スマートフォンでNFCタグを読み取ることで、キャンペーンなど消費者向け情報の提供が可能になる。
同製品は、2019年9月30日(月)から10月2日(水)までモナコで開催される「LUXE PACK」(会場:GRIMALDI FORUM)のTOPPANブースにて展示されるという。
(※1)ワインなどのボトル上部を覆う金属またはプラスチック製のキャップシール