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MMD研究所は、「2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査」を実施。調査結果を2019年9月19日に発表した。
調査結果の一部を以下にて紹介する。主なトピックは以下のとおり。
- 若年層は「現金」、高齢層は「クレジットカード」の利用が多い
- スマホ決済サービス、約半数がアプリをインストールした後に利用をしていない
- スマホ決済1回あたりに抵抗なく使える金額は「10,000円未満」が7割を超える
- 非接触決済はQRコード決済より利用頻度が高い
若年層は「現金」、高齢層は「クレジットカード」の利用が多い
18歳から69歳の男女37,040人を対象に、普段の支払い方法について聞いたところ(複数回答可)、90.5%が「現金」を利用すると回答。次いで、「クレジットカード」、「カード型の交通系電子マネー」の順となり、スマホ決済の利用は16.4%となった。
年代別に見てみると、「現金」の利用は若年層ほど多く、「クレジットカード」の利用は高齢層ほど多い結果となった。
また、利用の有無に関わらず、最も利用したい・利用してみたい支払い方法について聞いたところ、「現金」が39.4%、「クレジットカード」が37.4%、「スマホ決済」が10.6%の順となり、普段の支払い方法では4番目だったスマホ決済の順位が上がる結果に。
年代別に見てみると、普段の支払い方法と同じく、若年層ほど「現金」が高く、高齢層ほど「クレジットカード」が高く出た。また、スマホ決済は60代を除くすべての年代で10%を超えた。10代は11.3%、20代は12.0%、30代は13.0%と、とくに若年層が高く出る結果となった。
スマホ決済サービス、約半数がアプリをインストールした後に利用をしていない
続いて、各スマホ決済サービスのインストール状況を聞き、アプリをインストールしているという回答者が多かった上位10サービスのアプリインストール後の利用状況について聞いたところ、全体の約半数がアプリをインストールしたものの、利用にいたっていないことがわかった。
なんらかのスマホ決済サービスをインストールして利用していると回答した人(n=6,083)に、最も利用しているスマホ決済について聞いたところ、トップは「PayPay」が26.7%、次いで「LINE Pay(コード決済)」が12.1%、「楽天ペイ」が11.6%の順となった。非接触決済で最も多かったのは「楽天Edy」で9.1%だった。
スマホ決済1回あたりに抵抗なく使える金額は「10,000円未満」が7割を超える
続いて、スマホ決済利用者(n=6,083)に、スマホ決済1回あたりに抵抗なく使える金額はいくらか聞いてみると、10,000円未満という回答が7割を超えた。最も多い回答は「1,000円~3,000円未満」で26.1%となり、「どんな金額でも抵抗はない」という回答は15.2%だった。
これを、スマホ決済利用者で、QRコード決済をメインで利用していると回答した人(n=4,356)と非接触決済をメインで利用していると回答した人(n=1,727)に分けて集計してみると、QRコード決済利用者のほうが少額を選んでおり、非接触決済は「どんな金額でも抵抗はない」という回答がQRコード決済利用者よりも多い結果となった。
3,000円以上の支払いに抵抗を感じると回答した人(n=2,752)に対して、なぜ抵抗を感じるのか聞いたところ(複数回答可)、「使いすぎてしまいそう」、「残高に3,000円以上チャージしていない」、「お金の管理がしにくい」など使いすぎや管理方法を気にする意見がある中、「カード番号など、個人情報が流出してしまうのではないか」というセキュリティに不安を覚える声も10%を超えた。
非接触決済はQRコード決済より利用頻度が高い
続いて、スマホ決済を利用している人に利用頻度を聞いたところ、「2~3日に1回以上」と回答したのはQRコード決済利用者で27.7%、タッチ式・非接触決済利用者で33.7%と、タッチ式・非接触決済の方が利用頻度が高いことが明らかになった。
■調査概要
「2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査」
・ 調査期間:2019年8月9日~8月18日
・ 有効回答:37,040人
・ 調査方法:インターネット調査
・ 調査対象:18歳から69歳の男女
・ 設問数 :12問
<参照元>
スマホ決済サービス、約半数がアプリをインストールした後に利用をしていない 非接触決済はQRコード決済より利用頻度が高い
MMD 研究所