GVが運営する、お金の情報サイト「まねーぶ」は、FPサテライト監修のもと、全国20歳~69歳の“電子マネーを利用したことがない”消費者を対象に意識調査を実施。調査結果を、2019年9月18日に発表した。
主なトピックは4つ。
- 消費者のおよそ約4人に1人が、過去1年間に「電子マネーの利用なし」と回答
- 電子マネーを利用しない1番の理由は「セキュリティが不安・信用していない」
- 電子マネー非利用者の8割が「ポイント還元事業を知っている・聞いたことがある」と回答
- 今後、「電子マネーを利用したい」と回答したのは3割以下
※調査対象:(調査1)全国20歳~69歳男女1000人/(調査2以降)内、電子マネー利用なし276人
消費者の4人に1人が「電子マネーの利用なし」と回答
調査1
全国消費者1,000人を対象に過去1年以内の電子マネー利用について調査をしたところ、「利用なし(276人/28%)」と約4人に1人が電子マネーの利用をしていないことが明らかとなった。
また、利用なしと回答した消費者の普段利用する決済方法として、「現金(195件/71%)」、次いで「カード決済(81件/29%)」と、“現金派”が多くみられた。
※以下に当たる決済方法については、電子マネー利用から除外
(クレジットカード/デビット/プリペイドによるカード決済、交通系ICでの交通機関運賃支払い)
電子マネーを利用しない理由として最も多いのは「セキュリティが不安・信用していない」
調査2
※理由項目を1位~3位で3つ選択・・・1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントとして算出
電子マネーを利用しない理由として、「セキュリティが不安・信用していない(291ポイント/18%)」が最も高く、スマートフォンの紛失や盗難時のリスク、情報流出や不正利用などの懸念もあり、利用に対する不安は増加している傾向にあるとしている。
次いで、「現金で支払いたい(252ポイント/15%)」、「面倒くさい(246ポイント/15%)」、「使い方・登録方法がわからない(174ポイント/11%)」、「使える店舗が少ない・限られている(174ポイント/11%)」の順に回答が多く、上位5項目で7割近くを占める結果となった。
およそ8割が「ポイント還元事業を知っている・聞いたことがある」と回答
調査3
「10月の消費税増税より、キャッシュレス決済時にポイント還元されることを知っているか」と質問したところ、「知っている」が44.6%、「聞いたことはあるが内容はよく知らない」が35.9%、「知らない・興味がない」が19.6%。約8割が「ポイント還元事業を知っている・聞いたことがある」という結果となった。
「電子マネーを利用したい」と回答したのは3割以下
調査4
10月から9か月間施行予定の「消費増税に伴う、キャッシュレス決済時のポイント還元事業」について調査したところ、「知っている(123人/45%)」、「聞いたことはあるが内容はよく知らない(99人/36%)」と、およそ8割が認識しているにも関わらず、「今後電子マネーを利用したい」と回答したのは3割以下という結果に。
同社は、電子マネー非利用者へ推進していくには、調査2で挙げた「セキュリティ対策」、「現金よりも利便性がある」、「利用店舗の拡大」の課題をクリアしていく必要が大きいとしている。
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査期間:2019年9月5日~2019年9月8日
調査対象:(調査1)全国20歳~69歳男女1000人/(調査2以降)内、電子マネー利用なし276人
調査監修:FPサテライト