スワローインキュベートは、 パナソニックの特許技術を活用した日本初の「虹彩認証SDK」を組み込んだ、企業向け「実証実験パッケージ」に「AI(人工知能)」を導入し、2019年9月18日(水)より提供開始したことを発表した。

「虹彩認証」は、人間の瞳にある「虹彩」を用いて「本人認証」を行う、「生体認証(バイオメトリクス)」技術。

「顔認証」や「指紋認証」など様々な「生体認証」の中で、理論上もっとも高精度であるとされており、日本でも実用化が期待されている「次世代のセキュリティ技術」とのことだ。

「虹彩認証」の4つの特徴

  • 「タッチレス」な認証
  • 虹彩認証は「非接触」で認証可能なため、接触する認証(指紋認証など)と比較して、衛生的かつ高UX。

  • 「経年変化」がない
  • 虹彩認証は、指紋認証や顔認証の課題である「経年変化」がない。

  • 「手袋」や「マスク」に対応
  • 虹彩認証は、指紋認証や静脈認証、顔認証の使用が難しい「手袋やマスク」の着用シーンにおいても、認証可能。

  • 「双子」の識別に対応
  • 「虹彩模様」は遺伝による影響をほとんど受けず、同じDNAを持っている一卵性双生児であっても異なるため、顔認証が苦手とする「双子(一卵性双生児)」の識別も可能。

「虹彩認証×AI」の仕組み

「虹彩認証×AI」では、今回新たに虹彩認証エンジンに「機械学習」を組み合わせ、初めに登録する「虹彩情報」を教師データとし、虹彩認証を実行するたびに学習して認証精度を向上していくことができる仕組みになっているという。

この「AI導入」によって、登録時と異なる環境等においても「本人認証」が可能となり、今までよりもさらにUXが向上したとのことだ。

同社は、本実証実験パッケージはハード/ソフトウェア&サポートをセットにしており、本パッケージを利用することで「虹彩認証」の実証実験をスタートできるとしている。