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エクスペディア・ジャパンは、1年以内に飛行機に乗った、かつ、ホテルに宿泊した世界23カ国の男女18,237名を対象に、フライトにおける迷惑マナーに関する国際比較調査を実施、2019年9月17日にその結果を発表した。
主なトピックは3つ。
- 日本人は、隣の人が座席スペースにはみ出てきても「何も言わず我慢する」割合、世界一
- 他の乗客からの迷惑行為には「CAを頼る」日本人
- 日本人が「空港や機内で迷惑だと思う人」、第1位は「酔っ払いの乗客」
他の客の迷惑行動を我慢する日本人
隣の人が自身の座席スペースにまではみ出し、ひじ掛けを占領するなどの態度をとった場合、日本人の26%が「無視をして我慢する」と回答した。
これは世界でもっとも高い割合で、日本人は他の国の人と比べて「迷惑と感じても何も行動しない」傾向にあることが明らかになった。
一方で世界平均をみると、半数近い45% が「スペースをあけてもらうように直接言う」と回答。とくにドイツ、オーストリアをはじめとしたヨーロッパの人が直接本人に伝える傾向があるようだ。
「隣の人が自身の座席スペースにはみ出てきたときの対応」として、日本人の回答でもっとも多いものは「タイミングを見てひじ掛けを下ろし、スペースを確保する」で、その次に多いのが「席を替えてもらえないかCAに丁寧に頼む」という結果となった。
他の客の迷惑対応はCA頼りの日本人
「後ろの人が座席を蹴ってきたときの対応」として、日本人でもっとも多い回答は「CAからやめてもらうよう伝えてもらう」がほぼ半数の49%だった。
しかし、世界平均をみるとこの回答は24%と日本人の結果に比べると半分以下の数字となっている。世界的には「直接本人にやめるように言う」という回答が40%でもっとも高い割合となった。
日本人が「直接本人に言う」割合は、わずか19%で、この数字は世界で下から3番目という結果になった。
迷惑な人は酔っ払い。香水や大体臭が臭い人も
「空港や機内において、どんな振る舞いをする人を迷惑や不快に感じるか」という質問では、日本人の回答の第1位は「酔っ払いの乗客」、第2位は「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」、3位は「体調が悪く、ウイルスをまき散らす人」という結果になった。
この1位から5位までのランキングは世界平均でも全く同一の回答で、「酔っ払いの乗客」が1位となっている。
アメリカでは、「ウィルスをまき散らす人」が40%で1位になった。日常からマスクをする習慣のないアメリカでは、咳やくしゃみをする人について迷惑だと感じる傾向にあるようだ。
また、フランスでは、「香水や体臭が臭い人」や「話し声が大きい乗客」が上位にランクインをする結果となった。
※調査概要
■サンプル数: 計18,237名
■調査期間: 2019年4月12日~4月29日
■調査方法: インターネットリサーチ
■調査対象: アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、香港、台湾、韓国、日本
※本調査では小数点第1位で四捨五入しているため、足し上げても合計数値が100%とならない場合がある。
<参照元>
「世界23ヶ国 フライト時の迷惑マナーに関する国際比較調査 日本人は世界で一番「座席侵入を我慢」」
エクスペディア