Amazonは、ユーザーの注文時の配送オプションとして提供する「置き配指定サービス」の利便性をさらに向上させることを目的として、置き配を標準の配送方法とした際の利便性や効果を検証するため、国内初となる置き配を標準の配送方法とした実証実験を開始することを発表した。

今回の実証実験では岐阜県多治見市において、10月から11月までの約1カ月間、Amazonで購入された商品の配達先が多治見市内の住所となるユーザー(一部地域を除く)を対象に、「置き配指定サービス」を標準の配送方法とし、在宅・不在に関わらず、ご指定の場所に商品を配達する。また、実証実験期間中にも、置き配を希望しない場合には、対面での受け取りが選択できる。

ユーザーは、「配送ボックス」、「玄関」、「ガスメーター」、「ガレージ」、「自転車の荷物かご」、「ビルの受付係」など、置き配を希望する場所をリストから選択。置き配が完了すると、ドライバーは専用のタブレットを使って、商品を配達した場所の写真を撮影。

ユーザーは、配達完了のメール、またはアマゾンの配達状況確認ページで確認することができる。天候やその他の状況により、ユーザーが指定した場所への配達が困難な場合は、連絡をとり、都合の良い他の配達方法を相談するとのことだ。

今回の実証実験では、配送効率の変化(再配達率等)、毀損や紛失のデータ、対面での商品の受け取りを選択したユーザーなどに関するデータの集計を行い、実証実験期間の前後で、ユーザーへの顧客調査の実施を予定。今回の実証実験で得られた調査結果は、Amazonがさらに利便性を向上させ、注文商品を安全に届けるために参考にするという。

すでにAmazonでは、今年6月から、「置き配指定サービス」の実施エリアを拡大し、現在東京都23区、愛知県名古屋市、大阪府茨木市、高槻市など大都市圏でサービスを提供。

また、今年6月に置き配指定の選択が可能なエリアをすでに拡大し、現在、東京都内の23の区と市、愛知県名古屋市、大阪府茨木市と高槻市、その他の主な大都市圏でこのサービスを提供している。