1位は“内装設計・インテリア”「仕事満足度ランキング2019」公表

パーソルキャリアは、同社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」において、20歳~59歳のビジネスパーソン15,000人を対象に仕事に対する満足度調査を行い、その結果を発表した。

同調査は、現在就いている職種について、『総合』『仕事内容』『給与・待遇』『労働時間(残業・休日など)』『職場環境(社風・周囲の社員など)』の5つの指標別に、満足度を100点満点で回答してもらった結果をまとめたものだという。

主なトピックスは3つ。

15,000人の仕事満足度は64.7点

仕事満足度ランキングの各指標の平均点は、『総合』が64.7点(昨年62.2点)、『仕事内容』が69.2点(同64.2点)、『給与・待遇』が62.6点(同56.5点)、『労働時間』が73.6点(同66.5点)、『職場環境』が66.9点(同60.3点)となり、すべての指標で昨年を上回ったという。

5つの指標のなかでは『労働時間』に対する満足度が最も高く、昨年に比べて7.1点アップし、「働き方改革」がより浸透してきたというコメントが多く集まる結果に。

全職種での『総合』満足度、「内装設計・インテリア(建築/土木系エンジニア)」が1位に

全118職種のなかで『総合』満足度が高かった職種は、1位が「内装設計・インテリア(建築/土木系エンジニア)」(73.5点)、2位が「MR(営業)」(72.8点)、3位が「英文事務(事務/アシスタント)」(72.3点)であった。

1位の「内装設計・インテリア(建築/土木系エンジニア)」は、『職場環境』以外の4つの指標で満足度が平均70点超え。とくに『仕事内容』に対する満足度が高く、仕事そのものを楽しんでいるコメントが多く見られたという。

2位の「MR(営業)」は、昨年1位、一昨年2位と、高い満足度を維持。すべての指標で70点を超える高い満足度であり、なかでも『給与・待遇』と『労働時間』が満足度を高める要因との見解を示した。

3位の「英文事務(事務/アシスタント)」は、『総合』、『仕事内容』、『労働時間』、『職場環境』の4つの指標で満足度が高く、とくに『職場環境』の満足度が全118職種のなかで2番目という結果に。

技術職や企画・管理職などの専門性の高い職種が上位にランクイン

昨年は企画・管理系の職種が上位10職種のうち5つを占めていたが、今年は技術系の職種が上位10職種のうち、5つを占める結果に。

この5職種では、とくに『労働時間』の満足度が高く、自身の裁量で業務時間を調整できるため満足していることが、コメントにも表れていたという。

同調査から、仕事満足度『総合』が高い職種は、『給与・待遇』の満足度も高いことが明らかに。同社は、自身の仕事や評価にあった給与が払われていると感じると、仕事への満足度が高くなると推察した。

また、昨年同様、5つの指標の中で『労働時間』に対する満足度の平均点が73.6点と、最も高い結果に。フレックスタイム・有給休暇取得促進・在宅勤務・ノー残業デーなど、「会社側が率先して残業の削減や働きやすさを推進してくれた」とのコメントが多数見られたという。

しかしながら、その一方で「休みが増えた分、1日の仕事量が増えた」「残業がNGになり、終わらない仕事は持ち帰っている」「有給休暇の義務化で、夏季休暇と年末年始休暇は有休消化になった」など、制度として機能していないというコメントも見られたとのことだ。

同社は、「働き方改革」を促進するために、企業は「業務の自動化」や「ワークシェアリング」を行うことも求められているとの見解を示した。


※調査概要
調査対象:20歳~59歳のホワイトカラー系職種の男女
雇用形態:正社員
調査方法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
実施期間:2019年7月
有効回答数:15,000件
回答方法:現在就いている職種に対する満足度を『総合』『仕事内容』『給与・待遇』『労働時間(残業・休日など)』『職場環境(社風・周囲の社員など)』の5つの指標別に、100点満点中何点か回答

<出典元>
「今の仕事に満足している人が多い職種・業種は?仕事満足度ランキング2019」
DODA

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