Z世代の4割は旅先の決定にソーシャルメディアが影響「Z世代の旅行に関する意識調査」

ブッキング・ドットコム・ジャパンは、ミレニアル世代のなかでも特徴的な16歳~24歳のいわゆる「Z世代」に対し、旅行に関する意識調査を実施。その結果を公開した。

今回の調査では、ソーシャルメディアにおけるZ世代の意外な価値観が明らかになったとのことだ。本調査の主なトピックは、以下の4つとなる。

世界のZ世代の40%(日本:29%)は、旅先を決めるのにソーシャルメディアに最もインスピレーションを受ける

世界のZ世代の54%、日本のZ世代の34%は旅行に関する投稿や写真をソーシャルメディアで見るのが好きと回答。旅行の行き先を決めるのにあたり、ソーシャルメディアに最もインスピレーションを受けたと答えた割合は、40%(日本:29%)にのぼった。

Z世代のなかでも女性に限ると、インスタグラムを見ながら旅行先を考える人の割合は世界では47%、日本では40%と高いことがわかった。これは世界平均(25%)はもとより、日本の平均(16%)やミレニアル世代(30%)をも上回っている。

世界のZ世代の45%(日本:27%)は、旅先を決めるのにインフルエンサーに影響される

旅行先を決める上で「ソーシャルメディアのインフルエンサーによって影響される」と回答しZ世代は45%(日本:27%)におよび、インフルエンサーが発信する旅行先のおすすめ情報を「基本的に信頼している」と回答したのは35%(日本:24%)であった。

Z世代の情報源となっているのは、ソーシャルメディアだけではない。世界のZ世代の35%(日本:30%)は「映画やテレビで見た場所を訪れたくなる」と回答した。

また友達からのおすすめ情報を頼りにすると回答したZ世代も33%(日本:30%)にのぼった。同社は、この結果から、ソーシャルメディア・映画・テレビ以外も、有用な情報源になっていることがわかった、と話している。

旅行の写真をソーシャルメディアにアップする割合は全世代(35%)のなかでも、Z世代(42%)が最も高い

世界のZ世代の43%(日本:38%)は、写真映えする場所に旅行がしたいと回答。また旅行中に撮影した写真を必ずソーシャルメディアにアップすると回答した割合は全世代で35%だったのに対しZ世代では42%にのぼり、どの年代よりも高い結果となった。

また最後に行った旅行先でどのくらい写真を撮ったか聞いたところ、日本のZ世代の23%が「1日10枚~30枚の写真を撮った」と回答。19%は「1日あたり50枚」も撮影していたことがわかった。

Z世代は、はじめてデジタルネイティブ世代としてまれ育った世代といえるが、宿泊施設の設備・備品のなかで最も重視するのはWiFiと回答したのはこの世代の55%にのぼった。

日本に限ってみると62%となり、グローバルの平均を上回った。この結果から同社では、特に日本のZ世代にとってはネットなしの生活に抵抗があるこがうかがえる、と話している。

世界のZ世代の50%(日本:38%)は、人々は旅行中にソーシャルメディアに気を取られ過ぎていると回答

Z世代のインスタグラムへの依存がうかがえる反面、ソーシャルメディア用の写真を撮ることに気を取られるのでなく「その瞬間瞬間を楽しむことを好む」と回答したZ世代も57%(日本:38%)にのぼった。この結果から同社では、写真はあくまでも旅行のおまけと捉える考え方も見受けられる、と話している。

また同社では体験を重視するこの世代が、オフラインでの生活も最重視していると指摘。実際、この調査でも世界のZ世代の50%(日本:38%)が「人々は旅行中にソーシャルメディアに気を取られ過ぎている」と回答している。

同社は、Z世代がソーシャルメディアを楽しんでいることは間違いないが、それに熱中するあまり実際の旅行体験をおろそかにする心配は今のところなさそうだ、と話している。

●調査概要
調査対象者:世界29の市場、16?24歳の計5,452名
(日本、オーストラリア、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、中国、ブラジル、インド、アメリカ、イギリス、ロシア、インドネシア、コロンビア、韓国から各250名、ニュージーランド、タイ、アルゼンチン、ベルギー、カナダ、デンマーク、香港、クロアチア、台湾、メキシコ、オランダ、スウェーデン、シンガポール、イスラエルから各150名を含む)
調査年月:2019年5月1日~16日
調査方法:オンライン

<出典元>
Z世代の旅行に関する意識調査 ソーシャルメディアに関する意外な価値観が明らかに!
ブッキング・ドットコム・ジャパン

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