聖マリアンナ医科大学病院が難病HAM患者向けオンライン診療開始

学校法人聖マリアンナ医科大学が設置する聖マリアンナ医科大学病院は2019年8月19日、MICIN(マイシン)が提供するオンライン診療サービス「curon(クロン)」を用い、難病であるHTLV-1関連脊髄症(HAM)の患者向けに、2019年8月からインターネットやスマートフォンを利用したオンラインでの診療を開始すると発表した。

「HAM向けオンラインの診療」の概要

HAMは希少疾患で専門医が少ないため、多くの患者が遠方に通院している。また、病気の進行に伴って歩行が困難になるため、通院に苦労する患者も少なくない。オンライン診療を取り入れることで、患者の通院負担を減らしながら、専門医による医療を継続的に提供することが可能になる。

今回活用される、curon(クロン)はMICINが2016年4月に提供を始めたオンライン診療サービス。患者はスマートフォン、医師はパソコンを使用し、予約から問診、診察、決済、医薬品の配送手続きまでをオンラインで完結させることができる。クロンは2019年7月時点で1,400件のクリニックに導入されており、全都道府県を網羅している。

聖マリアンナ医科大学病院は2007年にHAMの専門外来を設け、これまで全国から患者を受け入れてきた。今回、オンライン診療を導入することで、患者本人の肉体的・金銭的負担だけでなく、家族の負担を減らし、患者の満足度を向上させることを目指す。

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