様々な大人の“はたらく”価値観に触れ、自分らしい仕事や働き方とは何か?のヒントを探る「はたらく大人図鑑」シリーズ。
今回は、学生時代からモデルとして活動し、20代で秘書や人事・経理など、ハードワークをこなしていたLisaさん。出産を機に退職され、子育て中に出会ったアクセサリーの素晴らしさを広めたい!と、ご自身でオンラインショップを開設されました。
ショップのモデルもご自身で担当されている柔らかな雰囲気のLisaさんに、常にワクワクしていられる秘訣についてお伺いしました。
苦手なジャンルにあえて飛び込み、スーパーウーマンを目指したことも
——今、どんなお仕事をされていますか?
L:20歳の頃から続けているモデルとしてのお仕事と、国内外から買い付けてきたジュエリーを販売するオンラインショップを運営しています。
年に何回かは都内百貨店でpop upストアを開催しています。
——モデル活動は大学生の頃からされていたのですか?
L:大学生の頃、ヘアショーのモデルをしていたのですが、当時“カリスマ美容師”ブームで色んなイベントがあったため、結構忙しくて。
大学の授業をこなしながら全国を飛び回っている感じでした。
——授業とアルバイトで多忙に過ごされていたんですね。
L:アルバイトも色々掛け持ちしていてかなり忙しかったような気がします。4年間寮生活だったんですが、ほとんど部屋にいませんでした(笑)
——卒業後は、広告会社の営業や人事、秘書、経理として会社で働かれていたんですよね。
L:やりたいことが明確に決まっているわけではなかったので、20代はあえて苦手な仕事を選んできたんです。
「苦手なジャンルの仕事を先に克服してしまえば、なんでもできるスーパーウーマンになれるのでは!?」と思って(笑)
——そこであえて苦手なジャンルを積極的に選ばれたということですね。
L:そうです。人事や、秘書、経理という仕事は、私の最も苦手そうなものばかりでした。かなり激務だったので、結果、出産を機に退職した頃には身体はボロボロ…。
こんな状態で無事に子どもを産むことができるんだろうか…と思うほどでした。
——以前のお仕事が、現在に役立っていると感じられることはありますか?
L:20代で事務関係の仕事はたくさん経験したので、個人で全部やらなくてはいけなくなった今、経験してきた全てのことが役に立っているという感じです。
例えばパソコンの配線も、海外エアチケットの手配も、事務的なものはすべてあの時期に経験したので(笑)
何かを始めるのに遅いなんてことはない!30代後半でオンラインショップを開設
——そこからどのようにして今のお仕事に繋がったのでしょうか?
L:出産後しばらくは育児に専念して、たまにヘアモデルをするくらいの毎日を過ごしていました。5年ぐらいですね。
上の子が小学校にあがるぐらいの頃、普段から気に入って身につけていたKusaさんという方が作るジュエリーが評判になり始めて。
自宅で販売会を開いたところ、急速に運命が変わったという感じです。
——好きだったジュエリーがきっかけでショップを開くまでになったんですね。
L:そうですね。何回か販売会を開催していたら、回を追うごとにどんどんお客様が増えてきて、「もっとこのジュエリーを広めたい!」と思うようになりました。
——ご自身が好きなだけに留まらず、もっと世の中に知ってほしいという気持ちからのアクションだったんですね。
L:ちょうどKusaさんの子育ても始まり、製作も販売も一人でやるというのが大変になった時期でもあったので、「私が販売を担います!」ということでオンラインショップを始めることになりました。
——お子さんが2人もいらっしゃったのによく決断されましたね。
L:自分自身の子育てもまだまだ手がかかりましたし、最初は不安だらけでした。
でもオンラインショップを始めてみてすぐに、この仕事をしていると“自信”と“確信”と“偶然”が掛け合わさっているなという感覚が得られたんですね。
——具体的にはどういったことでしょうか?
L:何というか、パズルがはまっていくように、ご縁があるお客様の手元にジュエリーが渡っていく感覚、といいましょうか。
「どうしてこんなに素敵なアイテムが残っているのかな」って思っていたら、「実はこれがずっと欲しかったんです」というお客様が出てきてすぐにお買い上げいただくことがありました。
その時に「あ、この方を待っていたんだな」っていう気持ちになりました。
絶対的に良いモノを扱っている自信があるので、商品が残っていても、「誰かぴったり合う人を待っているんだな」っていう考え方になりましたね。
——他にもこのお仕事を始められてよかったと思う点はありますか?
L:無駄な力を入れずに仕事をしている、と感じられたのも初めての経験でしたね。肩の力を抜いた状態で、でもしっかりと働いているという感覚です。
——色々な仕事を経て自分にしっくり合う働き方に出会われたんですね。
L:オンラインショップをスタートした時点ですでに30代後半(笑)
何かを始めるのに遅いことはないと自信を持って言えます。
常にワクワクすることが、仕事を楽しむ近道
——Lisaさんが“はたらく”を楽しむために必要なことはなんだと思いますか?
L:仕事を好きでいること、あるいは、好きな仕事をすること。
——そのために何か心がけていることはありますか?
L:たとえ好きなことを仕事にしていても、いつも同じやり方、内容だと、時間と共に色あせて感じることがあると思います。
お客様にワクワクしていただくために、まず自分がワクワクすることは何なのか、ということに常にアンテナを張っています。
——“はたらく”を楽しもうとしている方へのメッセージをお願いします。
L:好きなことを仕事に、といってもそれが何なのかわからないのが現実ではないかと思います。
私のようにすぐ側にあるのに出会ってから10年以上経って気がつくこともあります。
好きなことが見つからないときは、その日に向けて、腐らず動き続けることではないかと思います。
30代後半で出会った私が感じていることは、20代に苦手でも一生懸命向き合ってきた仕事が、好きな仕事をするときにとても身を助けてくれているということです。
- Lisaさん(りさ)
- セレクトジュエリーショプ 「Pensées(パンセ)」オーナー
大学生時代からモデルとして活動。卒業後は広告会社の経理、人事、営業などを経験。ハードワークのため出産を機に退職。子育てをする傍ら、Kusaさんの造るジュエリーに出逢い、オンラインショップ「Pensées(パンセ)」を開設。
撮影協力ANTI(アンティ)03-5778-7111
転載元:CAMP
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