ドリームエリアは、夏休みで子どもがインターネット環境を使用する機会が普段より多くなると思われるこの時期に、「子どものインターネット環境」に関するアンケート調査を行い、2019年8月1日に調査結果を公開した。
主なトピックは5つ。
- 82%の家庭が、子どもがインターネットに接続できる環境を与えている
- 約半数の家庭が、子どものインターネット利用時間を「1日1時間以内」に取り決め
- 高校生では42%がSNSへの書き込みしており、そのうち親が把握しているアカウントは3割
- インターネットをすることについての、子どもの集団心理について懸念している保護者は84%
- 子どものインターネット利用について良いと思う点は「必要なことが学べる」、心配な点は「トラブルに巻き込まれる」「視力の低下」
82%の家庭が子どもにインターネットができる環境あり
まず、「お子さまにスマートフォンやパソコン、ゲーム機(インターネット接続可)など、インターネットに接続できる環境を与えていますか?」と質問をしたところ「与えていない」との回答者はおよそ2割にとどまり、82%の家庭で子どもがインターネットに接続できる環境を与えていることがわかった。
子どものインターネット利用時間の取り決めについては、「1時間以内」(46%)との回答者がもっとも多く、次いで「2〜3時間」(27%)、「6時間以上」(15%)、「4〜6時間」(12%)という結果となった。
高校生は42%がSNSへ書き込み。親が把握しているアカウントは3割
「お子さまはSNSや掲示板、チャット等に書き込みを行っていますか?」という質問に対しては「行っている」(10%)、「行っていない」(84%)、「わからない」(6%)という回答となり、子どもがSNS等に書き込みを行っている家庭は、全体ではおよそ1割に。
また「行っている」と答えた方の子どもの学年を見てみると、「高校生」が一番多く、42%に上った。
次に、SNSなどに子どもが書き込みを行っているとの回答者に対して「お子さまが利用しているアカウント(利用ユーザー名)を把握していますか?」と質問をしたところ、「把握していない」との回答者の割合が一番多かったのは「高校生」となり、「把握している」と回答した方はおよそ3割にとどまった。
インターネットはその高い拡散性と匿名性から「集団心理」(群集状況のもとで醸成される、群集に特有な心理のこと)が作られやすいとも言われているようだ。
そこで、インターネットをすることについての子どもの集団心理について質問したところ、「非常に懸念している」(32%)、「懸念している」(30%)、「やや懸念している」(22%)と合わせて、84%の方が、子どもの集団心理について、何かしら懸念されていることが見て取れる結果となった。
インターネット利用について良いと思う点は「必要なことが学べる」こと
「お子さまのインターネット利用について、良いと思う点」を自由回答で質問したところ、以下のような回答が見られた。物事を調べたり勉強したりする利点のほかに、子どもの友達など、家庭外でのコミニュケーションツールとしての点にもメリットを感じている親が多くいるようだ。
- 「転校前のお友達とも、ゲームを通信して一緒に遊べるところがいいと思います」(未就学児の保護者)
- 「調べ学習が簡単にできる。在宅でも友達と交流ができる」(中学生の保護者)
- 「分からない学習を分かりやすく知ることができる。知りたいニュースなどリアルタイムで分かる」(高校生の保護者)
一方で「お子様のインターネット利用について、心配な点」としては、以下のように、把握できないトラブルに巻き込まれる危険性、また、視力や姿勢が心配というコメントが全体的に多く挙がった。
- 「視力の低下、姿勢が悪くなる」(未就学児の保護者)
- 「ネットには様々な人間がいるので、不特定多数の人間とコミュニケーションを取れるSNS等の利用はある程度大きくなってからの方が良いと考えます」(小学校中学年の保護者)
- 「ネットいじめなどのトラブルにまきこまれたりしないか」(高校生の保護者)
※調査概要
調査対象期間:2019年7月25日~2019年7月30日
調査方法:インターネット調査
調査対象:「マチコミ」利用者 有効回答者数 22,697名
<参照元>
「ドリームエリア、「子どものインターネット環境」に関するアンケート調査結果公開。82%の家庭が「子どもがインターネットに接続できる環境を与えている」と回答」ドリームエリア