Propreが7月30日に、世界15ヶ国(※)の不動産マーケットを同時に比較できる「動的ヒートマップ」をリリースしたことを発表した。
(※)アメリカ、インドネシア、ウクライナ、オーストラリア、カナダ、シンガポール、タイ、ニュージーランド、日本、フィリピン、フランス、マレーシア、ミャンマー、ドイツ、ベトナム。
現在のヒートマップは、一定の範囲内における不動産の比較検討に有益だが、その範囲を超えたエリアでの比較はできないという。今回の動的ヒートマップの開発により、地図のズームレベルに応じてデータの集計範囲を変えることができ、地図に表示されたスケールでヒートマップの表示が可能になるとのことだ。
たとえば、「渋谷駅周辺」という限られた範囲にとどまらず、渋谷、新宿、池袋を同時に比較、さらには、シンガポール、マレーシア、タイといった国境を越えたレベルでの比較も可能になるという。
また同社では、これまでは「単価」と「需要」という二つの軸のヒートマップを提供してきたが、今回の動的ヒートマップでは、賃貸物件、売買物件それぞれの「単価」と「需要」の組み合わせを独自に選択することが可能となる。
「動的ヒートマップ」概要
動的ヒートマップの使い方は、次のとおり。
- 「Propre Global Properties」を開き、右上のログインボタンよりログイン。ズームイン・ズームアウトは、ユーザーが任意で行える。
- 画面下部にある「HEAT MAP」アイコンをクリックすると、パラメーター選択できる「HEAT MAP」パネルが開く。“HEAT MAP”を“ON”にすると、デフォルトのパラメーターによるヒートマップが表示される。
- パラメーターを2種選択し、ヒートマップを生成」ボタンをクリック。すると、選択したパラメーターによるヒートマップに切り替わる。
- 「基準値固定」したい範囲がマップの中央にくるようにドラッグアンドムーブおよびズームイン・アウトで調整。
- 「HEAT MAP」パネルより「基準値固定」。これで表示されている範囲が「基準値固定」される。
- ズームアウトすると、5で指定した「基準値固定」の範囲が紫色の四角い枠にて表示されていることがわかる。この範囲を“基準値”として、ほかのエリアのヒートマップを検証可能となる。
同サービスは会員登録により、だれでも無料で利用できるとのことだ。また同社では今後、対象国を増やして行く予定としている。