口コミとランキングで見つかる旅行プラットフォーム「TripAdvisor®」を運営する米国トリップアドバイザーは2019年7月25日、口コミが予約の決定に大きな影響を及ぼすことを示す調査結果を発表した。
主なトピックは4つ。
- 信頼できる正確な口コミ
- 人々は口コミの情報を信頼している
- 重要なのは最新の口コミと客観性
- 口コミを書くのは良い体験を他の旅行者と共有したいから
5人中4人以上が「口コミは正確だった」
調査によると、トリップアドバイザーを利用する主な理由として挙げられたのは、「具体的で有用な口コミ(70%)」、「コンテンツの正確さ(62%)」、「幅広い旅行コンテンツ(62%)」となっており、これまでの調査結果と同様、実際の利用者から寄せられた情報を閲覧できるサイトであることが大きな理由であるとわかった。
そして、ホテル、レストラン、ツアーやチケットの口コミについて、5人中4人以上(85%)が、トリップアドバイザーで読んだ口コミは正確だったと回答し、86%がトリップアドバイザーのおかげで安心して予約できると回答している。
また、回答者の72%が、滞在先や食事をする場所、ツアーやチケットなどを選択する前に必ず、または頻繁に口コミをチェックしていると回答している。宿泊施設の予約の場合はその割合がさらに高くなり、調査に参加した5人の旅行者のうちの4人(81%)が、滞在先を決める前に必ず、または頻繁に口コミをチェックしており、人々が旅行者の口コミを通して情報を得ていることがわかった。
さらに、10人中8人近く(79%)が、条件の似ている2つの宿泊施設のうちいずれかを選ぶ際、評価の高いホテルを予約する傾向があり、半数以上(52%)は口コミのないホテルは予約しないと回答している。
回答者の78%が最新の口コミに注目
回答者の78%が、最新の口コミに注目しており、他の旅行者の新鮮な視点を知りたいと思っていることがわかった。また、10人のうちの4人近く(39%)が極端なコメントは無視すると回答し、半数以上(55%)は全体的な意見を掴むために複数のページにわたりいくつもの口コミをチェックすると回答している。
平均するとホテルやレストランを予約する前に9件の口コミをチェックしていることから、客観性を重視し慎重に行き先を決めていることがうかがえる。
同社によると、今回の調査ではっきりしたのは、人々にとってトリップアドバイザーは単なる不満を述べるための場所ではないということだという。
トリップアドバイザーで口コミを書いて自身の体験を共有する理由を尋ねたところ、回答者の87%が、良い体験を他の旅行者と共有したいということを一番の理由として挙げた。これは、2018年のトリップアドバイザーによせられた全評価の平均が5段階中4.22であったことからも分かるとしている。
※調査概要
調査方法:Ipsos MORIと共同で実施した12の国や地域(オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、シンガポール、スペイン、台湾、イギリス、アメリカ)におけるトリップアドバイザーの利用者23,292人に対しアンケート調査を行った。
調査対象:過去1年間にトリップアドバイザーを利用した旅行者。調査対象者は、Eメールのリンクを介してオンラインアンケートに協力してくれたトリップアドバイザー利用者で構成されている。Ipsos MORIがアンケートの作成とデータ分析に参加。調査結果は、参加マーケット全体におけるトリップアドバイザー利用者の居住地に関するプロファイルデータを反映するよう重み付けされている。
調査期間:2019年5月から6月にかけて。
<参照元>
「トリップアドバイザー、口コミの影響力に関する調査結果を発表」
トリップアドバイザー