総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)は、20代~50代の全国のビジネスパーソン1,200人を対象に「地方への転職」についての調査を実施、2019年7月18日にその結果を発表した。
今回の調査から、東京都で働くミレニアル世代(20代~30代)の約4割が、地方への転職に興味がある反面、不安も多いことが明らかになった。これは、個人が不安を抱えていることが、地方への転職が進まない要因の一つになっていると考えられる。
今回のトピックは7つ
- ミレニアル世代(20代~30代)の約4割(38.6%)が、地方への転職に興味があると回答。特に東京都出身の20代男性の2人に1人は地方への転職に興味があることが判明。
- 興味がある理由としては、「生活費が安いため」「満員電車に乗ることが減るため」が上位の結果に。
- 地方へ転職することで、約半数の人が「交通の便」に不安を感じている。
- 「地方の慣習や人づきあいに馴染めるか」を妥協できると答えた人は1割以下(4.5%)に留まり、最も低く、地方への転職に興味のあるミレニアル世代も地方の生活に馴染めるかを気にしている。
- 自身の勤務先がUIターン転職者を受け入れるための工夫を行っていると回答した人は、1割以下(6.5%)に。
- 地方の企業に勤務している約6割(59.9%)の人が人手不足を感じていると判明。
- 自分の地方への転職を勧める理由としては「生活費が安い」「働き口が豊富にある」。
男女の約4割が地方への転職に興味関心があると回答
ミレニアル世代(20代~30代)の男女の約4割(38.6%)が地方への転職に興味関心があると回答した。特に、東京都出身で東京都在住の男性の2人に1人が地方への転職に興味があると回答した。若い世代は、地方で働くことに興味を持っている人が多いことがうかがえる。
地方への転職に興味がある理由としては、「生活費が安いため」「満員電車に乗ることが減るため」という声が多くあった。
一方で地方へ転職することの不安は、「交通の便」「給与・待遇」「友人・知人が少ない」「娯楽が少ない」「仕事内容」など、日常生活に関係が深い回答が上位に挙がった。
また、もっとも妥協できないことは「地方の慣習や人づきあいに馴染めるか」という結果だった。
このことから、ミレニアル世代の間でも地方への転職に関する興味関心は広がっているものの、生活や地域の慣習、人との関わりに不安を感じていることが分かった。
副業は報酬のため
地方企業で働いている人で「勤務先企業では、地元以外の人を受け入れるための工夫や対策を行っている」と答えたのは1割以下(6.5%)に留まり、地方企業では、地方への転職を希望する人を受け入れる準備が整っていないことが分かった。
一方で、約6割(59.9%)の人が「勤務先企業で人手不足」だと思うと回答。また、自身の勤務エリアへ転職を勧める理由として、「生活費が安いこと」や「働き口が豊富にあること」が多くあげられた。
このことから、地方企業の人手不足感は強く、働き口も豊富にあるため、地方への転職希望者を受け入れる態勢を整え就業してもらうことが、地方企業の人手不足解消の一つの手段になると想定される。
※調査概要
・調査期間:2019年4月17日~22日
・調査対象:全国の20代~50代男女計1,200人
・調査方法:インターネットによるアンケート回答方式
<参照元>
『もうすぐ夏休み!休みが取りやすい8月は、「大人インターン」のチャンス!?
ミレニアル世代の約4割が地方への転職に興味があることが判明!
一方で、UIターン転職者の受け入れ対策をしている企業は1割以下に!』
パーソルキャリア