クルーズは2019年7月17日、同社の100%子会社であるCROOZ SHOPLISTが運営するファストファッション通販サイト『SHOPLIST.com by CROOZ』にて、米国のBodygram Inc.が提供する高精度身体採寸テクノロジー「bodygram」をiOSアプリにて導入したと発表した。
なお、「bodygram」のサービス導入は今回のSHOPLISTが世界初とのことだ。
「bodygram」の概要
「bodygram」は、ファッション通販における普遍的な課題である「自分に合ったサイズが分からない」「届いた洋服のサイズがイメージと違った」といったサイズへの課題を解決する機能として、Bodygram Inc.が独自に開発したサービス。
「bodygram」では、4つの情報入力と2枚の全身写真だけで手間なく採寸することが可能になる。
さらに、そのデータをもとに、ユーザーごとに最適なサイズをレコメンド表示することや、自分のサイズと商品のサイズを画面上で比較できるバーチャル試着まで提供。
これらによって、自分にフィットする商品を探すことができ、商品の届いたあとと購入時のイメージとのギャップが緩和される。
- 手軽な採寸方法:採寸に必要なのは4つの情報入力と2枚の全身写真
- スマホの画面上で自分のサイズとアイテムのサイズ比較ができる「バーチャル試着体験」
「bodygram」は、スマートフォンのみで推奨基準の衣服を着用したままで採寸を可能にするAI技術。
具体的には、4つの情報(身長・体重・性別・年齢)と2枚の全身写真を撮影するだけで被写体のボディラインを自動で検出し、肩幅や首周りなど全身16箇所の推定採寸を三次元的に行うことが可能。SHOPLISTではこれらの採寸データを利用者に提供しバーチャル試着体験に活用する。
これによりユーザーは、採寸した数値を参考にして、アイテムのサイズを選択して購入することが可能になる。
また、ユーザーごとに最適なサイズをレコメンドする「オススメサイズ」表示も同時にリリースを行い、一目でフィットするサイズが分かる新たな買い物体験を提供していくという。
現段階では、サービスはiOSアプリ利用の一部ユーザーにのみ提供し、検証、改善を行いながら順次、対象者と対象OSを拡大していく予定。
ユーザーが自宅にいながら、スマホの画面上で自分のサイズとアイテムのサイズを比較することができるバーチャル試着体験の提供も開始する。
これは、採寸したサイズを用いて、サイズ違いの発生しやすいトップス・ワンピース・スカートの3カテゴリで、自分のサイズとアイテムをスマホ画面上で重ね合わせて、サイズ比較ができる機能である。
※比較対象アイテムは順次追加予定。
bodygramは、スマートフォンで撮影した正面と側面の全身写真のアップロードと身長、体重、性別、年齢の入力のみで、被写体のみを自動で抽出し、衣服を着たままで肩幅や首周りなど全身16箇所のヌード推定採寸を可能にする。
推奨基準内であれば通常の衣服を着たまま、スマートフォン端末のみで手軽に身体採寸を行うことが可能。推定採寸には独自の人工知能技術が使われており学習を継続することで精度が向上し続けるとのことだ。
技術開発時に行った採寸テストでは、精度の高い被験者の場合にプロのテーラーとのメジャー採寸結果誤差が1cm以内に収まったという。
同社は、今後も購入前と購入後とのギャップをなくすために、ユーザビリティの向上に積極的に取り組んでいく方針だ。