ヤフー、日建設計、東急電鉄は、東京工業大学 下坂研究室協力のもと、ビッグデータを用いて「街の欲求」を可視化するアート【CityAtmosphere:VR image to glimpse wishes in the air】の展示イベントを、7月19日(金)から21日(日)の3日間、ヤフー本社内にあるオープン・コラボレーションスペースLODGEにて開催することを発表した。

本アートは、ビッグデータを用いて、街ごとに異なる訪問者の欲求を可視化し、街づくりに活用していくための取り組みの一環として開催される。

「街の欲求」の可視化にあたっては、ユーザーの特定が不可能な状態に統計化したヤフーのビッグデータを用い、特定の街を訪れた人たちが一定数以上検索した、街ごとの特徴が現れるキーワード群を、独自に定義した12の欲求に分類し、欲求ごとのランキングやレーダーチャートで表現。

この可視化結果は、訪問者の欲求から街が持つニーズや課題などを導き出せるため、人の流れなどの統計データとは異なる街づくりへの活用が期待できるという。

また本アートは、「街の欲求」の可視化をテーマに、VR動画として提供される。観覧者は、VR用のヘッドマウントディスプレーを利用することで、以下のような表現を通じて「街の欲求」を体感可能とのことだ。

  • 街ごとの特徴的な検索キーワード群の文字列を、ドットに見立て無数に並べることで、街の風景を再現。特定の箇所に目線を合わせると、その箇所がズームされ文字列が見やすくなる。
  • 街ごとの12の欲求に分類されたキーワードの一部(ランキング上位)の文字列を、欲求ごとの大まかなまとまりとして表示され、文字列が読み上げられる。