リクルートキャリアは、兼業・副業が認められている企業で働く個人に対してアンケートを実施し、「兼業・副業に対する個人の意識調査(2019)」として調査結果をまとめ、2019年7月11日に結果の一部を発表した。

主なトピックは3つ。

  • 兼業・副業をしたことがない人は約6割。理由は「兼業・副業する時間がないから」(25.0%)、「まだそこまで兼業・副業に詳しくないから」(14.8%)、「探し方がわからないから」(14.2%)と続いた
  • 兼業・副業未経験者のうち、企業による制度解禁に加え、経験者が身近にいること(28.4%)や、企業による「副業導入」に関する基礎知識の提供を実施することで挑戦してみようと考える人(27.5%)が多いことが判明
  • 兼業・副業によって他社を知ることで、「本業の仕事の魅力を改めて感じた人」が約3割

副業は「興味はあるものの具体的に行動していない」

兼業・副業未経験者の兼業・副業実施意向は、「興味はあるものの具体的に行動していない」がもっとも高く(47.3%)、興味の高さが伺えた結果となった。さらに、「興味があって、調べたことがある」は17.6%と、実際に行動に移している方も見受けられた。

兼業・副業に対し、興味はあるが未経験の方が実際に取り組んでいない理由は、「兼業・副業する時間がないから」(25.0%)、「まだそこまで兼業・副業に詳しくないから」(14.8%)、「探し方がわからないから」(14.2%)であることが判明した。

兼業・副業に関しては身近な人が大きな影響を与えている

どのようなきっかけがあれば兼業・副業未経験者が兼業・副業をしてみようと感じるのかという問いに対しては、「兼業・副業をしている人が身近にいれば」が28.4%ともっとも高く、兼業・副業に関しては、友人や会社の同僚など、身近な人が大きな影響を与えていることが判明した。

また、「会社から制度説明、やり方などのアドバイスがあれば」が27.5%と2番目に高く、本業における制度解禁や制度説明などの“後押し”があと一歩を踏み出すために必要であることが浮き彫りになった。

本業会社の“後押し”もきっかけに

「兼業・副業経験がある人(38.8%)」が兼業・副業を始めるきっかけは、「すでに兼業・副業をしている人が身近にいた」が40.4%ともっとも高かったが、「会社から制度説明があった」(28.4%)や「職場や友人・知人で話題になった」(24.9%)など、本業の会社での“後押し”もきっかけになることが分かった。

さらに、兼業・副業をしたことで、本業に生じた変化に対しては、「本業の仕事の魅力を改めて感じた」が31.2%ともっとも高かったが、兼業・副業により自社以外での経験を積むことで、「新しい視点、柔軟な発想ができるようになった」(28.0%)、「より効率よく仕事を進められるようになった」(27.5%)など、本業でのパフォーマンス向上に寄与していることが明らかになった。


※調査概要
・調査目的:兼業・副業に対する企業の意識調査
・実施期間:2019年3月11日(月)~2019年3月13日(水)
・調査対象:現在の主となる勤務先で兼業・副業が認められている正社員
・回答数:回答者2,062人
・調査方式:インターネット調査(調査協力:マクロミル)

<出典元>
「兼業・副業未経験者は約6割 兼業・副業未経験者がもう一歩踏み出すきっかけは「経験者の声」と「本業企業の後押し」」リクルートキャリア