企業人の兼業・副業未経験者は約6割「副業に関する調査」

リクルートキャリアは、兼業・副業が認められている企業で働く個人に対してアンケートを実施し、「兼業・副業に対する個人の意識調査(2019)」として調査結果をまとめ、2019年7月11日に結果の一部を発表した。

主なトピックは3つ。

副業は「興味はあるものの具体的に行動していない」

兼業・副業未経験者の兼業・副業実施意向は、「興味はあるものの具体的に行動していない」がもっとも高く(47.3%)、興味の高さが伺えた結果となった。

さらに、「興味があって、調べたことがある」は17.6%と、実際に行動に移している方も見受けられた。兼業・副業に対し、興味はあるが未経験の方が実際に取り組んでいない理由は、「兼業・副業する時間がないから」(25.0%)、「まだそこまで兼業・副業に詳しくないから」(14.8%)、「探し方がわからないから」(14.2%)であることが判明した。

兼業・副業に関しては身近な人が大きな影響を与えている

どのようなきっかけがあれば兼業・副業未経験者が兼業・副業をしてみようと感じるのかという問いに対しては、「兼業・副業をしている人が身近にいれば」が28.4%ともっとも高く、兼業・副業に関しては、友人や会社の同僚など、身近な人が大きな影響を与えていることが判明した。

また、「会社から制度説明、やり方などのアドバイスがあれば」が27.5%と2番目に高く、本業における制度解禁や制度説明などの“後押し”があと一歩を踏み出すために必要であることが浮き彫りになった。

本業会社の“後押し”もきっかけに

「兼業・副業経験がある人(38.8%)」が兼業・副業を始めるきっかけは、「すでに兼業・副業をしている人が身近にいた」が40.4%ともっとも高かったが、「会社から制度説明があった」(28.4%)や「職場や友人・知人で話題になった」(24.9%)など、本業の会社での“後押し”もきっかけになることが分かった。

さらに、兼業・副業をしたことで、本業に生じた変化に対しては、「本業の仕事の魅力を改めて感じた」が31.2%ともっとも高かったが、兼業・副業により自社以外での経験を積むことで、「新しい視点、柔軟な発想ができるようになった」(28.0%)、「より効率よく仕事を進められるようになった」(27.5%)など、本業でのパフォーマンス向上に寄与していることが明らかになった。


※調査概要
・調査目的:兼業・副業に対する企業の意識調査
・実施期間:2019年3月11日(月)~2019年3月13日(水)
・調査対象:現在の主となる勤務先で兼業・副業が認められている正社員
・回答数:回答者2,062人
・調査方式:インターネット調査(調査協力:マクロミル)

<出典元>
「兼業・副業未経験者は約6割 兼業・副業未経験者がもう一歩踏み出すきっかけは「経験者の声」と「本業企業の後押し」」
リクルートキャリア

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