プレイネクストラボでは、自社に登録中の外国人ITエンジニア123人を対象として「日本で働きたい理由」に関するアンケート調査を実施した。主なトピックは以下の3つだ。
- 希望勤務地のトップはダントツで東京(76.2%)
- 日本で働きたい理由は「日本文化が好き」 「最新技術を学びたい」 「キャリアアップ」
- 日本の好きなところは「仕事意識の高さ」。嫌いなところは「柔軟性が足りない、出社時間、満員電車」
外国人ITエンジニアの希望勤務地。東京(76.2%)がダントツの1位。
外国人ITエンジニアにたいして、日本のどの都市で働きたいか聞いたところ、「東京」「名古屋」「大阪」「札幌」「福岡」などの名前があがった。特に東京に関しては、全体の70%以上が選択しダントツの1位に。同社では、外国人ITエンジニアは首都圏で働くことに魅力を感じているようだ、と話している。
外国人観光客にもよく知られる京都・横浜といった都市についても、少なからず外国人ITエンジニアに選択されている。ただ外国人ITエンジニアは大都市・観光地以外の地名・情報をあまり知らない可能性もあるとのこと。東京・大阪しか知らないというコメントも一部寄せられていということだ。
また同社では、地方企業にも魅力ある仕事が豊富にあるにも関わらず、外国人ITエンジニアにあまり知られていない可能性があると指摘。スカウト・採用オウンメディア・SNS・ブログなどさまざまなチャンネルで会社紹介・求人情報を掲載し、外国人ITエンジニアに対して積極的にアピールすることが望まれるとしている。
日本で働きたい理由。「日本文化が好き」(27.6%)、「日本最先端技術を学びたい」(18.7%)など
外国人ITエンジニアに日本で働きたい理由を聞いたところ、最も多かったのは「日本文化が好き」(27.6%)で、「日本最先端技術を学びたい」(18.7%)、「自分のキャリアを向上させたい」(18.7%)「給料が良い」(17.1%)などの回答が続いた。
この結果について同社では、海外に住みながら働くことや異文化を体験したいという好奇心がモチベーションになっていることがうかがえるとコメント。
また出身国で習得したプログラミングスキルをいかす場が少ないために、日本にきてITエンジニアとして力を生かすことを選択しているようだ、と語っている。日本では業界の最先端技術にふれる機会がしばしばあることも、理由としてあげられているとのこと。
また日本では、ITエンジニアとしてたくさんの経験をつみキャリアアップすることが可能で、給料も自国より比較的よいことから大きなチャンスがあると考えられているようだ、という。世界第3位の経済大国である日本は、生活・技術レベルを向上するのに魅力的な国と評価しているようだと話している。
日本の好きなところは「仕事意識の高さ」。嫌いなところは「柔軟性が足りない、出社時間、満員電車」
外国人ITエンジニアに日本の好きなところを聞いたところ、「仕事の文化、環境」が138件でトップに。時間に正確であることや技術力に対して高い評価をえている。
プロ意識が高いこと、協調性があることも好きな要因としてあげられている。そのほか、日本にはビジネスチャンスがあって(75件)、スキルアップしつつ、さまざまな職場に就職するチャンスがあるという理由から日本をえらんだというエンジニアもいた。
そのほか、住み心地がよいこと、便利な環境であること、安全性が高いこと、平和なことが魅力としてとらえられている、という。自然の豊かさ、日本国内旅行、日本食をはじめとした文化にも人気が集まっている。
日本の「嫌いなところ」に関しては、「職場」に141件の回答が集まった。特に朝の出社時間は厳しいと感じているようだ、とのこと。
さらに仕事に対しルールを優先する反面、非効率で生産性についての意識が低いという意見もみられた。盲目的にルールに従い、決定事項がなかなか変えられない、「決まりだから…」といった日本の職場・考え方にも違和感があるとの回答も見受けられた。
日常生活に関しては、ちょっとしたコミュニケーションをとるにも言葉の壁から「生活の不便さ」(40件)があるという回答も。「都市の生活」(12件)に関しては、通勤時の満員電車が大変という声があがっていた。
【調査概要】
調査目的:外国人ITエンジニアからみた日本の職場状況を探る
対象者条件:外国人エンジニア
調査手法:インターネット調査(英語)
実査期間:2019年5月22日(水)~5月31日(金)
サンプル数:123人
<出典元>
「外国人ITエンジニアの本音をリサーチ!外国人から見た日本の働き方のイメージとは?」
プレイネクストラボ