パナソニックは、オカムラ、ダイキン工業、東京海上日動火災保険、ライオン、MyCity、アサヒビール、TOA、TOTOと協創し、会員型コワーキングスペース『point 0 marunouchi(ポイントゼロ マルノウチ)』において、2019年7月16日(火)より未来のオフィス空間づくりに向けた実証実験を開始したことを発表した。
『point 0 marunouchi』は、空間データの協創プラットフォーム『CRESNECT』の第1弾プロジェクトである「未来のオフィス空間」を実現していくための会員型コワーキングスペース。
実際に人が働くオフィス空間を活用して、オフィスでの動線や仕事中の姿勢、室内の温湿度や内装のデザイン、照明・音・香り、アルコールも含めた飲食など、様々な要素が働く人に及ぼす効率性や創造性、健康への影響を収集・分析するとのことだ。
今回新たにパナソニックをはじめアサヒビール、TOA、TOTOの4社がプロジェクトに加わり、各社の最新技術やデータ、ノウハウを活用し、オープンスペースや会議室、仮眠ブースなどにおいて、多様な働き方に合わせた空間コンテンツを導入するという。
導入する代表的な空間コンテンツ
- オープンスペース
- 利用者の好みやオフィスの状況に合わせてその日の仕事に適した執務エリアを推奨
- オープンスペースでも利用者の好みに合わせて空調・照明・香りをコントロール
- 立ち仕事・座り仕事を組み合わせることができる上下昇降テーブルで、ストレス軽減や生産性を向上
- オフィス内のノイズをマスキングし、リラックスしながら集中できるBGM
- 会議室
- 会議の目的に応じた調色照明や音響の心理効果で、会議をより効率的・創造的に
- 会議中の音声の分析から場の雰囲気に合わせた香り(リフレッシュなど)を噴霧し会議を活性化
- 集中ブース
- 外部からの視線や音の刺激を適度に遮り、かつ圧迫感がなく居心地のよいパーティション
- 文字が読みやすい光・色の照明で目にやさしい環境を実現
- センシング技術により、一人ひとりに合わせて最適な集中作業をサポートする環境を空調や照明、香りで創出
- 仮眠ブース
- 空調・照明・香りがコントロールできる仮眠環境の実現
- その他
- 口臭リスクチェックによるコミュニケーションの変化をセンシング
- クリエイティブな発想を生み出すための新しいアルコール飲用方法の提案
- 瞑想ルームやシャワールームを完備し、業務のスイッチ切り替えやストレスを低減
同社は、実際に働く人の動きや生体情報、設置機器等の運転データを収集・分析し、コンテンツの高度化や新しいサービスの創出に取り組むとしている。