日中共同で進める、ブロックチェーン技術の世界初「馬主所有権システム」とは

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中国のWinning House Clubは2019年7月9日、2019年12月取引開始を目指した世界初馬主所有権システム(一口馬主クラブシステム)を日中共同プロジェクトとして実施すると発表した。

同プロジェクトにおける馬主や取引に関連するあらゆる情報はブロックチェーン技術により管理・保護される仕組みとなっており、多くの注目が寄せられているという。

2018年4月に習近平国家首席は中国における競馬事業について、中国の海南省に世界一の競馬場を設立し、海南省をスポーツギャンブル特区とすると発表した。これを受け、中国の競馬市場は日本をはじめ、世界中から注目を集めている。今回のプロジェクトはそれを受けてのものだとのことだ。

プロジェクトのコンセプトの概要

  1. 競走馬所有権取引プラットフォーム
  2. 中国、インド、ほか東南アジア諸国の未だ競馬が展開されていない国の人々も馬主として当プロジェクトに参加することができる。また、日本の競馬ファンも海外馬の馬主になることも可能となり、これまでの競馬娯楽の選択肢が広がる。

  3. ブロックチェーン「一口馬主クラブ」システム
  4. ブロックチェーン技術を応用することで、ハードルの高い「馬主」資格を分割し、全世界の人が共有することが可能になる。さらに、競馬ビジネスエコシステムとして、競走馬の生産・育成・売買・馬券など一連のビジネスを集約する。

    また細分化された競走馬所有権を取引する、P2P型の二次流通プラットフォームを立ち上げられ、ERC-20をベースとしたスマートコントラクトにより、取引の自動化管理がされる。

  5. 配当制度と価格システム
  6. 競走馬の出走成績に応じ、賞金を配当として所有権を保有する馬主オーナーに配分される。また各競走馬の成績に従って、所有権の価格が変化するとのことだ。

    他にも、一口馬主システムのプラットフォームには、専用アプリを通じ上の画像のコンテンツを利用することができる。

<収益モデル>

Winning House Clubは競馬に関する一連のサービスを提供することにより、安定的な収益モデルを実現。

「一口馬主クラブ」は今後、上の画像にあるスケジュールでプロジェクトを進行していく予定。

また、「競馬ブロックチェーン協会」の設立が計画されているという。競馬とブロックチェーンはそれぞれで国境を越えた世界共通のもの。中国をはじめ、東南アジア、欧米、豪州などの国々とブロックチェーンを使った一口馬主クラブシステムの普及促進を目的としているとのことだ。

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