MMD研究所はテスティーと共同で、18歳~69歳のスマートフォン所有者の男女1,533人を対象として、2019年5月8日~2019年5月10日に「2019年7月 フェイクニュースに関する年代別意識調査」を実施。その結果を公開した。

主なトピックスは以下の3つ。

  • フェイクニュースを知っているのは85.8%
  • 29.6%の人がフェイクニュースに騙された経験をもつ
  • フェイクニュースを見破る自信がある人は全体の30.1%にとどまる

85.8%の人が「フェイクニュース」という言葉を知っている

18歳~69歳のスマートフォン所有者1,533人を対象として、「フェイクニュース」という言葉の認知度を調べたところ、「知っている」「聞いたことがある」と回答したのは85.8%にのぼり、「知らない」のは14.2%にとどまった。

中高生を対象とした同様の調査では「知っている」「聞いたことがある」との回答は84.6%となり18歳~69歳を対象とした上記結果と比較して1.2ポイント低い。

年代別でみると、「知っている」と回答した割合が最も高かったのは60代(n=217)(65.9%)、最も低いのは40代(n=263)(55.9%)だった。

次にフェイクニュースについて具体例を含めて説明したうえで、フェイクニュースを見たことがあるか聞いたところ、「見たことがある」と答えたのは34.4%、「見たことがない」のは65.6%だった。3月に公開した中高生対象の同様の調査」では「見たことがある」のは43.0%で、18歳~69歳を対象とした上記結果と比べると8.6ポイント低い。

年代別では、「見たことがある」割合が最も高かったのは20代(n=306)の45.1%で、最も低かったのは、認知に関しては最も高かった60代(n=217名)の21.7%だった。

3割の人がフェイクニュースに騙された経験があり

フェイクニュースを見たことがあると回答した527人に対して、フェイクニュースに騙された経験があるか聞いたところ、「騙されたことがある」は29.6%、「騙されたことがない」は70.4%だった。3月に公開した中高生を対象とした調査では「騙されたことがある」のは26.3ポイントとなり、より広い年代を対象とした今回の調査と比べると3.3ポイント低い結果となっている。

また年代別では、騙された経験が最も高いのは20代(n=138)の37.7%。30%を超えているのは20代~40代だった。

騙された経験をもつ156人に対し、フェイクニュースを拡散した経験があるか聞いたところ「RTやイイネなどをして拡散してしまったことがある」、「SNSで拡散はしなかったが、友人や家族に話してしまったことがある」あわせて44.2%が拡散させてしまったと回答。ちなみに3月実施の中高生対象の調査で拡散経験があったのは61.0%であり、より広い年代を対象とした今回の調査の方が低い結果となっている。

フェイクニュースを見破る自信があるのは全体の約3割

今後フェイクニースを見破る自信の有無について聞いたところ、「自信がある」「やや自信がある」合わせ、30.1%が見破る自信があると回答。逆に約7割は、見破る自信がないと回答している。中高生対象の同様の調査では、47.0%が見破る自信があると回答しており、今回の調査はこれより16.9ポイント低い結果となった。

年代別では、おおむね年代が下がるほど「見破る自信がある」と回答する割合が高くなる傾向がみられる。もっとも「見破る自信がある」と回答した割合が高かったのは10代(n=199)の43.7%だった。


※調査概要
「2019年7月 フェイクニュースに関する年代別意識調査」
・調査期間:2019年5月8日~2019年5月10日
・有効回答:1,533人
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:18歳から69歳のスマートフォンを所有する男女
・設問数 :6問

<出典元>
「フェイクニュースを見破れるかどうか、見破る自信があるのは30.1%、約7割が『見破る自信ない』 見破る自信は中高生より16.9ポイント低い」
MMD研究所