約4割が”ギガ死”を経験。ソフトバンク「スマートフォンの通信利用に関する実態調査」

2019年6月27日、ソフトバンクが「スマートフォンの通信利用に関する実態調査」の結果をリリースした。

スマートフォン利用者1,200人を対象に、利用状況と速度制限にまつわるアンケートを実施。速度制限(ギガ死)の実情と、速度制限に対する動画配信サービスやテザリングの影響が大きいことを明らかにしている。

調査結果のポイントは次のとおり。

「ギガ死」の頻度

調査によると、ほぼ毎月「ギガ死」になっている人の割合は、約14人に1人にあたる6.8%。

また過去の経験も含めて、「ギガ死」になったことがある人は、全体の約4割にもなる結果となった。

ほぼ毎月「ギガ死」になる人の傾向

・本調査の性別・年齢と、ほぼ毎月「ギガ死」になる人の構成比率

・本調査の性別・年齢と、ほぼ毎月「ギガ死」になる人の構成比率の差分

本調査における性別年齢の構成比率と、ほぼ毎月「ギガ死」になる人の中での性別年齢の構成比率を比較した。結果、「ギガ死」になる割合が高い傾向がみられたのは、「20代の男性」と「15~19歳の女性」。

「20代の男性」では、全体では7.7%を占めるが、「ギガ死」になる人の中での割合では12.6%だった。

また、「15~19歳の女性」は、全体での構成比率は3.7%だが、「ギガ死」になる人の中での割合では7.4%となっている。

もっとも「ギガ死」になる割合が多い20代の男性は、約8人に1人がほぼ毎月「ギガ死」していることになる。

・職業別の「ギガ死」の経験有無の割合

「ギガ死」の経験有無を職業で分類すると、約半数の「学生(49.7%)」が「ギガ死」の経験あり。つづいて「会社員・公務員」も46.9%と多かった。

・スマートフォンの使用場所

スマートフォンの使用場所を調べると、1位となったのが「自宅(94.6%)」。以下、「職場(46.8%)」、「駅/電車内(37.8%)」となる。

一方、ほぼ毎月「ギガ死」になっている人に対象を絞ると、「学校(15.9%)」での使用が全体平均の8.3%より7.6%高い使用率になった。「コンビニエンスストア(21.3%)」も全体平均の14.3%より7%高い使用率となっている。

調査を行ったソフトバンクでは、「『ギガ死」になる人は、学校やコンビニなどでスマートフォンを多用している傾向がある」と分析している。

「ギガ死」する原因

・あなたはふだん、スマートフォンでどのようなアプリやサービスを利用していますか。

使用しているアプリを調べると、全体的な傾向として「LINE(64.1%)」「天気(52.2%)」「地図・ナビゲーション。路線検索(45.4%)」といった、コミュニケーションや天気、地図などの日常生活で使うアプリが上位になった。

一方、ほぼ毎月「ギガ死」になっている人は、動画アプリ全般の使用傾向が高くなっていた。

たとえばTikTokが全体使用率3.0%に対して、ほぼ毎月「ギガ死」は11.4%。8.4%も高くなっている。

・あなたは現在、テザリングを利用していますか。

またアプリだけでなく、テザリングによるデータ通信容量の消費も調べた。

テザリングの利用経験に関しては、全体での利用率はわずか9.9%。ところがほぼ毎月「ギガ死」になる人では、テザリングの利用率が22.9%と高めの傾向がでている。

同社では「ギガ死」になる人の傾向として、「大きいデータ通信容量のプランでありながら、動画系アプリの多用やテザリングを併用することで、毎月『ギガ死』になってしまっていると言えるかもしれない」と推測している。


※調査概要
【表題】スマートフォンの通信利用に関する実態調査 
【手法】インターネット調査 [調査協力:株式会社クロス・マーケティング]
【対象】クロス・マーケティング社のモニターにスクリーニング調査を行い、スマートフォンを利用している15~69歳の男女計1,200人を対象に実施。
【エリア】 全国
【調査時期】2019年3月

<出典元>
【調査】全国1,200人に聞く、スマホの通信利用に関する実態調査。約4割が速度制限を経験、20代男性は約8人に1人が「ほぼ毎月 速度制限」に
ソフトバンク

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