2019年6月28日、ソフトブレーン・フィールドが「サブスクリプションサービスの利用に関するアンケート調査」の結果を公開した。

結果のサマリーは次のとおり。

  • サブスクリプションサービスの認知度は2割。利用経験は1割未満
  • 利用のきっかけは「初月無料などのキャンペーン」。1ヵ月あたりの利用金額は「1,000円未満」が最多
  • 直近1年間で利用したサービス。コンテンツは「動画」、レンタルは「本・マンガ・絵本などの書籍」がもっとも多い
  • 今後利用してみたいサービス。コンテンツは「Amazonプライム・ビデオ」、レンタルは「パナソニック(安心バリュープラン/家電)」がトップ
  • 実店舗で利用してみたいサブスクリプションサービスは、「ポイント還元率のUPや値引き」

サブスクリプションサービスの認知度と、利用経験

調査ではまず、「サブスクリプションサービスの認知度」を調べている。

結果、「内容を知っている」が11.5%、「聞いたことがある」が9.6%。言葉を認知している人は2割にとどまった。8割がサブスクリプションサービスという言葉に馴染みがないことがわかる。

利用経験については、「コンテンツサービス利用経験あり」が8.5%、「レンタルサービス利用経験あり」が6.1%。

「サブスクリプションコンテンツサービス」および「サブスクリプションレンタルサービス」ともに、1割に満たないという結果となった。ほとんどの人に利用経験がない実態がわかる。

利用のきっかけと、1ヵ月あたりの利用金額

サブスクリプションサービス利用経験者に、「利用したきっかけ」をたずねた。

コンテンツサービス・レンタルサービスともに、「初月無料などのキャンペーン」がもっとも多い。「サブスクリプションコンテンツサービス」が45.4%、「サブスクリプションレンタルサービス」が32.0%となっている。

「商品やサービスが魅力的だったから(コンテンツサービス33.5%/レンタルサービス16.0%)」や、「購入するよりもお得・節約のため(コンテンツサービス20.8%/レンタルサービス20.6%)」を上回った。

1ヵ月あたりの利用金額をたずねると、いずれも「1,000円未満」という回答がもっとも多かった。「サブスクリプションコンテンツサービス」で42.0%、「サブスクリプションレンタルサービス」で28.4%。

2割以上が、「無料期間内」であると回答している。

直近1年間で利用したサービス

アンケートでは、直近1年間で利用した「サブスクリプションコンテンツサービス」および、「サブスクリプションレンタルサービス」のジャンルを質問した。

「サブスクリプションコンテンツサービス」については、「動画」が49.1%でもっとも多い。「音楽」が29.7%、「電子書籍・定期購読」が24.9%とつづいた。

「サブスクリプションレンタルサービス」では、「本・マンガ・絵本などの書籍」が17.5%でもっとも多かった。以下、「カーシェアリング・カーリース」が9.8%、「アクセサリー・ジュエリー」が7.7%とつづく。

回答者のコメントとしては、「車を所有するほど乗らなくなったので、カーシェアを利用」、「お店に行かなくても、洋服のコーディネートができるから」や、「レンタルやリースより気楽に利用できる」などがあったという。

今後利用してみたいサービス

今後利用してみたい「サブスクリプションコンテンツサービス」については、「Amazonプライム・ビデオ」が43.2%で、半数近くの支持を集めた。以下、「Hulu」が18.6%、「Netflix」が18.1%、「YouTube Premium」が11.2%。1位から4位までを、動画コンテンツサービスが占めている。

ほかには、音楽配信サービスの「Apple Music」7.2%や、雑誌読み放題の「dマガジン(雑誌)」7.2%などがランクイン。

「動画をたくさん観たいためNetflixを利用」や、「出先でも新聞を読むことができる」といったコメントが聞かれた。

今後利用してみたい「サブスクリプションレンタルサービス」では、パナソニック製の最新TVを定額でレンタルできる「パナソニック(安心バリュープラン/家電)」が25.5%で、もっとも支持を集めた。

以下、「Times CAR SHARE(タイムズカーシェア/車)」が14.2%、「Dyson Technology +(ダイソン テクノロジー プラス/家電)」が11.5%とつづく。

ほかにも「airCloset(エアークローゼット/洋服)」9.5%、や「Laxus(ラクサス/バッグ)」5.8%などといった、女性をターゲットにしたファッションやブランドバックのレンタルサービスなどがランクインしている。

実店舗で利用してみたい「サブスクリプションサービス」

「実店舗で利用してみたいサブスクリプションサービス」をたずねると、「ポイント還元率のUPや値引き」が20.6%でトップとなった。5人に1人が回答している。

以下、「コーヒースタンドなどのカフェ利用」が14.3%、生活必需品などの「日用品購入」が11.2%とつづく結果となった。

※調査概要

<出典元>
「サブスク市場は発展みせるも、利用経験者は1割に満たず」~サブスクリプションサービスの利用に関するアンケート~
ソフトブレーン・フィールド